$xy$平面上の2直線 $y = x + 4\sin\theta + 1$ $y = -x + 4\cos\theta - 3$ の交点を$P$とする。 (1) $\theta = \frac{\pi}{12}$ のとき、点$P$の座標を求める。 (2) $\theta$が実数全体を動くとき、点$P$の軌跡の方程式を求める。

幾何学軌跡三角関数連立方程式平面図形
2025/8/10

1. 問題の内容

xyxy平面上の2直線
y=x+4sinθ+1y = x + 4\sin\theta + 1
y=x+4cosθ3y = -x + 4\cos\theta - 3
の交点をPPとする。
(1) θ=π12\theta = \frac{\pi}{12} のとき、点PPの座標を求める。
(2) θ\thetaが実数全体を動くとき、点PPの軌跡の方程式を求める。

2. 解き方の手順

(1) θ=π12\theta = \frac{\pi}{12}をそれぞれの直線の方程式に代入する。
y=x+4sin(π12)+1y = x + 4\sin(\frac{\pi}{12}) + 1
y=x+4cos(π12)3y = -x + 4\cos(\frac{\pi}{12}) - 3
sin(π12)=sin(15)=sin(4530)=sin45cos30cos45sin30=22322212=624\sin(\frac{\pi}{12}) = \sin(15^\circ) = \sin(45^\circ - 30^\circ) = \sin 45^\circ \cos 30^\circ - \cos 45^\circ \sin 30^\circ = \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} - \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{1}{2} = \frac{\sqrt{6}-\sqrt{2}}{4}
cos(π12)=cos(15)=cos(4530)=cos45cos30+sin45sin30=2232+2212=6+24\cos(\frac{\pi}{12}) = \cos(15^\circ) = \cos(45^\circ - 30^\circ) = \cos 45^\circ \cos 30^\circ + \sin 45^\circ \sin 30^\circ = \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} + \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{1}{2} = \frac{\sqrt{6}+\sqrt{2}}{4}
よって、2つの直線の方程式は
y=x+62+1y = x + \sqrt{6} - \sqrt{2} + 1
y=x+6+23y = -x + \sqrt{6} + \sqrt{2} - 3
これらを連立して解く。
x+62+1=x+6+23x + \sqrt{6} - \sqrt{2} + 1 = -x + \sqrt{6} + \sqrt{2} - 3
2x=2242x = 2\sqrt{2} - 4
x=22x = \sqrt{2} - 2
y=(22)+62+1=61y = (\sqrt{2} - 2) + \sqrt{6} - \sqrt{2} + 1 = \sqrt{6} - 1
したがって、点Pの座標は(22,61)(\sqrt{2} - 2, \sqrt{6} - 1)
(2) 2つの直線の方程式を足すと
2y=xx+4sinθ+4cosθ+132y = x - x + 4\sin\theta + 4\cos\theta + 1 - 3
2y=4sinθ+4cosθ22y = 4\sin\theta + 4\cos\theta - 2
y=2sinθ+2cosθ1y = 2\sin\theta + 2\cos\theta - 1
2つの直線の方程式を引くと
0=2x+4sinθ4cosθ+40 = 2x + 4\sin\theta - 4\cos\theta + 4
2x=4sinθ4cosθ+4-2x = 4\sin\theta - 4\cos\theta + 4
x=2sinθ2cosθ+2-x = 2\sin\theta - 2\cos\theta + 2
x=2sinθ+2cosθ2x = -2\sin\theta + 2\cos\theta - 2
x+2=2sinθ+2cosθx + 2 = -2\sin\theta + 2\cos\theta
y+1=2sinθ+2cosθy + 1 = 2\sin\theta + 2\cos\theta
(x+2)2+(y+1)2=(2sinθ+2cosθ)2+(2sinθ+2cosθ)2(x+2)^2 + (y+1)^2 = (-2\sin\theta + 2\cos\theta)^2 + (2\sin\theta + 2\cos\theta)^2
=4(sin2θ2sinθcosθ+cos2θ)+4(sin2θ+2sinθcosθ+cos2θ)= 4(\sin^2\theta - 2\sin\theta\cos\theta + \cos^2\theta) + 4(\sin^2\theta + 2\sin\theta\cos\theta + \cos^2\theta)
=4(12sinθcosθ)+4(1+2sinθcosθ)=8= 4(1 - 2\sin\theta\cos\theta) + 4(1 + 2\sin\theta\cos\theta) = 8
(x+2)2+(y+1)2=8(x+2)^2 + (y+1)^2 = 8

3. 最終的な答え

(1) (22,61)(\sqrt{2} - 2, \sqrt{6} - 1)
(2) (x+2)2+(y+1)2=8(x+2)^2 + (y+1)^2 = 8

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