長さ220mの普通電車に、長さ180mの急行電車が追いついてから追い越すまでに40秒かかる。もし、普通電車の速さが$\frac{1}{3}$であれば、普通電車に急行列車が追いついてから追い越すまでに2.5倍の時間がかかるはずである。普通電車の速さは毎時何kmか。

応用数学速さ相対速度方程式文章問題
2025/4/6

1. 問題の内容

長さ220mの普通電車に、長さ180mの急行電車が追いついてから追い越すまでに40秒かかる。もし、普通電車の速さが13\frac{1}{3}であれば、普通電車に急行列車が追いついてから追い越すまでに2.5倍の時間がかかるはずである。普通電車の速さは毎時何kmか。

2. 解き方の手順

まず、普通電車の速さをxx m/秒、急行電車の速さをyy m/秒とする。
追いついてから追い越すまでにかかる時間は、電車の長さの合計を相対速度で割ったものである。
したがって、
220+180yx=40\frac{220+180}{y-x}=40
yx=40040=10y-x = \frac{400}{40} = 10
y=x+10y = x+10 ...(1)
次に、普通電車の速さが13x\frac{1}{3}x m/秒であるとき、かかる時間は2.5倍の40秒、つまり100秒である。
220+180y13x=100\frac{220+180}{y-\frac{1}{3}x} = 100
y13x=400100=4y-\frac{1}{3}x = \frac{400}{100} = 4 ...(2)
(1)を(2)に代入すると、
x+1013x=4x+10-\frac{1}{3}x = 4
23x=6\frac{2}{3}x = -6
x=9x = -9
これはあり得ないので、問題文の記述に誤りがある可能性がある。普通電車の速度を1/3にするのではなく、1/3減らす場合を考える。
このとき普通電車の速度は x13x=23xx - \frac{1}{3}x = \frac{2}{3}x となる。
220+180y23x=100\frac{220+180}{y - \frac{2}{3}x} = 100
y23x=400100=4y - \frac{2}{3}x = \frac{400}{100} = 4 ...(3)
(1)を(3)に代入すると、
x+1023x=4x+10 - \frac{2}{3}x = 4
13x=6\frac{1}{3}x = -6
x=18x = -18
これもおかしい。
問題文の「速さが13\frac{1}{3}であれば」を「速さが13\frac{1}{3}になったら」と解釈する。
普通電車の速さをxx、急行電車の速さをyyとする。
220+180yx=40\frac{220+180}{y-x} = 40
yx=40040=10y-x = \frac{400}{40} = 10 ...(1)
220+180y13x=40×2.5=100\frac{220+180}{y-\frac{1}{3}x} = 40 \times 2.5 = 100
y13x=400100=4y - \frac{1}{3}x = \frac{400}{100} = 4 ...(2)
(1)-(2)より、
x+13x=6-x+\frac{1}{3}x = 6
23x=6-\frac{2}{3}x = 6
x=9x = -9
やはりおかしい。問題文をもう一度注意深く読む。
問題文は「もし、普通電車の速さが13\frac{1}{3}速ければ」となっている。これは普通電車の速さが x+13x + \frac{1}{3} になる、という意味だと解釈する。
220+180y(x+13x)=40×2.5=100\frac{220+180}{y - (x + \frac{1}{3}x)} = 40 \times 2.5 = 100
400y43x=100\frac{400}{y - \frac{4}{3}x} = 100
y43x=4y - \frac{4}{3}x = 4 ...(2)
(1)より y=x+10y = x+10 なので、これを(2)に代入する。
x+1043x=4x+10 - \frac{4}{3}x = 4
13x=6-\frac{1}{3}x = -6
x=18x = 18 m/秒
x=18x=18 m/秒 = 18×3600100018 \times \frac{3600}{1000} km/時 = 18×3.618 \times 3.6 km/時 = 64.864.8 km/時

3. 最終的な答え

64.8 km

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