年利率5%で100万円を借り、1年後から毎年10万円ずつ返済する。複利計算で、log10(1.05)=0.0212, log10(2)=0.3010とする。 (1) 3年後の返済額の総額と残りの借金額を求めよ。 (2) 何年後にすべての借金を返し終わるか求めよ。

応用数学複利計算金融等比数列対数
2025/4/9

1. 問題の内容

年利率5%で100万円を借り、1年後から毎年10万円ずつ返済する。複利計算で、log10(1.05)=0.0212, log10(2)=0.3010とする。
(1) 3年後の返済額の総額と残りの借金額を求めよ。
(2) 何年後にすべての借金を返し終わるか求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
1年後の借金額は 100×1.05=105100 \times 1.05 = 105 万円。
1回目の返済後、残りの借金額は 10510=95105 - 10 = 95 万円。
2年後の借金額は 95×1.05=99.7595 \times 1.05 = 99.75 万円。
2回目の返済後、残りの借金額は 99.7510=89.7599.75 - 10 = 89.75 万円。
3年後の借金額は 89.75×1.05=94.237589.75 \times 1.05 = 94.2375 万円。
3回目の返済後、残りの借金額は 94.237510=84.237594.2375 - 10 = 84.2375 万円。
3年間の返済額の総額は 10×3=3010 \times 3 = 30 万円。
(2)
nn 年後の残りの借金額を LnL_n とすると、
L0=100L_0 = 100
L1=100×1.0510=10510=95L_1 = 100 \times 1.05 - 10 = 105 - 10 = 95
L2=95×1.0510L_2 = 95 \times 1.05 - 10
Ln=Ln1×1.0510L_n = L_{n-1} \times 1.05 - 10
これは等比数列ではないので、総額を計算するのは難しい。
nn 年後に完済すると仮定すると、Ln0L_n \le 0 となる最小の nn を求める。
nn 年後の残りの借金額を LnL_n とすると、
Ln=100(1.05)n10k=0n1(1.05)kL_n = 100(1.05)^n - 10 \sum_{k=0}^{n-1} (1.05)^k
=100(1.05)n10×(1.05)n11.051= 100(1.05)^n - 10 \times \frac{(1.05)^n - 1}{1.05-1}
=100(1.05)n10×(1.05)n10.05= 100(1.05)^n - 10 \times \frac{(1.05)^n - 1}{0.05}
=100(1.05)n200((1.05)n1)= 100(1.05)^n - 200 ((1.05)^n - 1)
=100(1.05)n200(1.05)n+200= 100(1.05)^n - 200(1.05)^n + 200
=200100(1.05)n= 200 - 100(1.05)^n
Ln0L_n \le 0 となる nn を求めると、
200100(1.05)n0200 - 100(1.05)^n \le 0
200100(1.05)n200 \le 100(1.05)^n
2(1.05)n2 \le (1.05)^n
log102nlog101.05\log_{10} 2 \le n \log_{10} 1.05
0.3010n×0.02120.3010 \le n \times 0.0212
n0.30100.021214.198n \ge \frac{0.3010}{0.0212} \approx 14.198
n15n \ge 15

3. 最終的な答え

(1) 返済額の総額は30万円、残りの借金額は84.2375万円。
(2) 15年後にすべてのお金を返し終わる。

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