地震のマグニチュード $M$ とエネルギー $E$ の関係について、以下の2つの問いに答えます。 (1) $M=1.0$ のとき $\log_{10}E = 6.3$ であることを用いて、$\log_{10}E$ を $M$ の式で表します。 (2) $E$ が $\frac{1}{10}$ 倍になるときの $M$ の減少量を求めます。

応用数学対数地震エネルギーマグニチュード方程式
2025/4/13

1. 問題の内容

地震のマグニチュード MM とエネルギー EE の関係について、以下の2つの問いに答えます。
(1) M=1.0M=1.0 のとき log10E=6.3\log_{10}E = 6.3 であることを用いて、log10E\log_{10}EMM の式で表します。
(2) EE110\frac{1}{10} 倍になるときの MM の減少量を求めます。

2. 解き方の手順

(1)
問題文より、MM が 2 増えると EE が 1000 倍になることがわかります。つまり、EE10310^3 倍になります。
したがって、MM が 2 増えると log10E\log_{10}Elog101000=3\log_{10}1000 = 3 増えます。
M=1.0M=1.0 のとき log10E=6.3\log_{10}E = 6.3 であるから、MMxx 増えたとき log10E\log_{10}E32x\frac{3}{2}x 増えます。
log10E\log_{10}EMM で表すために、log10E=aM+b\log_{10}E = aM + b とおきます。
M=1.0M=1.0 のとき log10E=6.3\log_{10}E = 6.3 より、
6.3=a(1)+b6.3 = a(1) + b
a+b=6.3a + b = 6.3
MM が 2 増えると log10E\log_{10}E が 3 増えることから、a=32=1.5a= \frac{3}{2} = 1.5
1.5+b=6.31.5 + b = 6.3
b=6.31.5=4.8b = 6.3 - 1.5 = 4.8
したがって、log10E=1.5M+4.8\log_{10}E = 1.5M + 4.8
(2)
EE110\frac{1}{10} 倍になるとき、log10E\log_{10}Elog10110=1\log_{10}\frac{1}{10} = -1 だけ減少します。
(1) で求めた log10E=1.5M+4.8\log_{10}E = 1.5M + 4.8 を用いて、EE110\frac{1}{10} 倍になったとき MM がどれだけ減少するかを求めます。
log10E1=1.5(MΔM)+4.8\log_{10}E - 1 = 1.5(M - \Delta M) + 4.8 とすると、
1.5M+4.81=1.5M1.5ΔM+4.81.5M + 4.8 - 1 = 1.5M - 1.5\Delta M + 4.8
1=1.5ΔM-1 = -1.5 \Delta M
ΔM=11.5=23\Delta M = \frac{1}{1.5} = \frac{2}{3}

3. 最終的な答え

(1) log10E=1.5M+4.8\log_{10}E = 1.5M + 4.8
(2) 23\frac{2}{3}

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