放物線 $C: y = x^2 - ax - b$ があり、その頂点の座標が $(1, -4)$ である。まず、$a$ と $b$ の値を求める。次に、放物線 $C$ を $x$ 軸方向に $k$ ($k$ は正の定数) だけ平行移動した放物線の方程式を $y = f(x)$ とする。$y = f(x)$ が原点を通るとき、$k$ の値を求める。その後、$t-1 \le x \le t+1$ ($t \ge 2$) における関数 $f(x)$ の最大値を $M$、最小値を $m$ とする。$M = 2$ のときの $t$ の値を求め、最後に $M - m = \frac{64}{9}$ のときの $t$ の値を求める。

代数学二次関数放物線平行移動最大値最小値二次方程式平方完成
2025/3/19

1. 問題の内容

放物線 C:y=x2axbC: y = x^2 - ax - b があり、その頂点の座標が (1,4)(1, -4) である。まず、aabb の値を求める。次に、放物線 CCxx 軸方向に kk (kk は正の定数) だけ平行移動した放物線の方程式を y=f(x)y = f(x) とする。y=f(x)y = f(x) が原点を通るとき、kk の値を求める。その後、t1xt+1t-1 \le x \le t+1 (t2t \ge 2) における関数 f(x)f(x) の最大値を MM、最小値を mm とする。M=2M = 2 のときの tt の値を求め、最後に Mm=649M - m = \frac{64}{9} のときの tt の値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 放物線 C:y=x2axbC: y = x^2 - ax - b の頂点の座標が (1,4)(1, -4) であることから、y=(x1)24y = (x - 1)^2 - 4 と表せる。展開すると、y=x22x3y = x^2 - 2x - 3
したがって、a=2,b=3a = 2, b = 3
(2) 放物線 CCxx 軸方向に kk だけ平行移動した放物線の方程式は、y=(xk)22(xk)3y = (x - k)^2 - 2(x - k) - 3
y=x22kx+k22x+2k3=x2(2k+2)x+k2+2k3y = x^2 - 2kx + k^2 - 2x + 2k - 3 = x^2 - (2k + 2)x + k^2 + 2k - 3
この放物線が原点を通ることから、0=02(2k+2)(0)+k2+2k30 = 0^2 - (2k + 2)(0) + k^2 + 2k - 3
よって、k2+2k3=0k^2 + 2k - 3 = 0(k+3)(k1)=0(k + 3)(k - 1) = 0k>0k > 0 より、k=1k = 1
f(x)=(x1)24=x22x3f(x) = (x - 1)^2 - 4 = x^2 - 2x - 3
(i) f(x)=(x1)24f(x) = (x - 1)^2 - 4 の軸は x=1x = 1 である。t2t \ge 2 より、区間 [t1,t+1][t - 1, t + 1] において、x=t+1x = t + 1 のときに最大値をとる。
M=f(t+1)=((t+1)1)24=t24=2M = f(t + 1) = ((t + 1) - 1)^2 - 4 = t^2 - 4 = 2
t2=6t^2 = 6t2t \ge 2 より、t=6t = \sqrt{6}
(ii) Mm=649M - m = \frac{64}{9} のとき。軸 x=1x = 1 に対して、t1xt+1t - 1 \le x \le t + 1 より、軸を含むかどうかで場合分けする。
t11t - 1 \ge 1, つまり t2t \ge 2 のとき、f(x)f(x) の最小値 m=4m = -4 (頂点)。最大値は M=f(t1)M = f(t - 1) または M=f(t+1)M = f(t + 1) のいずれかになる。
f(t+1)f(t1)=(t24)((t2)24)=t2(t24t+4)=4t4f(t + 1) - f(t - 1) = (t^2 - 4) - ((t - 2)^2 - 4) = t^2 - (t^2 - 4t + 4) = 4t - 4
M=f(t+1),f(t+1)m=649より、M = f(t+1), f(t+1)-m=\frac{64}{9}より、 t2+4=6494t2+4=289t^2+4 = \frac{64}{9} -4 \rightarrow t^2+ 4= \frac{28}{9}
t=649+(4)t = \frac{64}{9} + (-4) となるので、t2(4)=649t^2 - (-4) = \frac{64}{9} と置く必要がある。
軸を含む場合、f(1)=4f(1) = -4 が最小値となる。M(4)=649M - (-4) = \frac{64}{9}M=6494=64369=289M = \frac{64}{9} - 4 = \frac{64 - 36}{9} = \frac{28}{9}
tt について、M=(t+11)24=t24=289M = (t + 1 - 1)^2 - 4 = t^2 - 4 = \frac{28}{9} より、t2=289+4=28+369=649t^2 = \frac{28}{9} + 4 = \frac{28 + 36}{9} = \frac{64}{9}t=83t = \frac{8}{3}
t11t+1    t2t-1\leq1\leq t+1 \implies t\geq2,
83=2.666...>2\frac{8}{3} = 2.666... >2, so this is valid.

3. 最終的な答え

(1) a=2,b=3a = 2, b = 3
(2) k=1k = 1
(i) t=6t = \sqrt{6}
(ii) t=83t = \frac{8}{3}

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