$2^4 = 16$ であり、$3 \times 4 = 12$ です。 したがって、$2^4 > 3 \times 4$ が成立します。

代数学数学的帰納法不等式整数の性質
2025/3/19
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1. 問題の内容

問題は2つあります。
* 問題1: nn が4以上の自然数のとき、不等式 2n>3n2^n > 3n を数学的帰納法を用いて証明してください。
* 問題2: nn が自然数のとき、n3+2nn^3 + 2n が3の倍数であることを数学的帰納法を用いて証明してください。
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2. 解き方の手順

### 問題1: 2n>3n2^n > 3n の証明 (n4n \ge 4)

1. **基本ケース:** $n=4$ のときを考えます。

24=162^4 = 16 であり、3×4=123 \times 4 = 12 です。
したがって、24>3×42^4 > 3 \times 4 が成立します。

2. **帰納法の仮定:** $n = k$ ($k \ge 4$) のとき、$2^k > 3k$ が成り立つと仮定します。

3. **帰納ステップ:** $n = k+1$ のとき、$2^{k+1} > 3(k+1)$ が成り立つことを示します。

2k+1=2×2k>2×3k=6k2^{k+1} = 2 \times 2^k > 2 \times 3k = 6k (帰納法の仮定より)
6k>3(k+1)6k > 3(k+1) を示すことができれば、証明完了です。
6k>3k+36k > 3k + 3
3k>33k > 3
k>1k > 1
k4k \ge 4 であるため、k>1k > 1 は常に成立します。したがって、6k>3(k+1)6k > 3(k+1) が成り立ちます。
よって、2k+1>3(k+1)2^{k+1} > 3(k+1) が成立します。

4. **結論:** 数学的帰納法の原理より、$n \ge 4$ のすべての自然数 $n$ に対して、$2^n > 3n$ が成立します。

### 問題2: n3+2nn^3 + 2n が3の倍数であることの証明

1. **基本ケース:** $n=1$ のときを考えます。

13+2(1)=1+2=31^3 + 2(1) = 1 + 2 = 3 であり、3は3の倍数です。

2. **帰納法の仮定:** $n = k$ のとき、$k^3 + 2k$ が3の倍数であると仮定します。

つまり、k3+2k=3mk^3 + 2k = 3m (mは整数) と表せると仮定します。

3. **帰納ステップ:** $n = k+1$ のとき、$(k+1)^3 + 2(k+1)$ が3の倍数であることを示します。

(k+1)3+2(k+1)=k3+3k2+3k+1+2k+2(k+1)^3 + 2(k+1) = k^3 + 3k^2 + 3k + 1 + 2k + 2
=(k3+2k)+3k2+3k+3= (k^3 + 2k) + 3k^2 + 3k + 3
=(k3+2k)+3(k2+k+1)= (k^3 + 2k) + 3(k^2 + k + 1)
帰納法の仮定より、k3+2k=3mk^3 + 2k = 3m なので、
(k+1)3+2(k+1)=3m+3(k2+k+1)(k+1)^3 + 2(k+1) = 3m + 3(k^2 + k + 1)
=3(m+k2+k+1)= 3(m + k^2 + k + 1)
m+k2+k+1m + k^2 + k + 1 は整数であるため、3(m+k2+k+1)3(m + k^2 + k + 1) は3の倍数です。
よって、(k+1)3+2(k+1)(k+1)^3 + 2(k+1) は3の倍数です。

4. **結論:** 数学的帰納法の原理より、すべての自然数 $n$ に対して、$n^3 + 2n$ は3の倍数です。

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3. 最終的な答え

* 問題1: n4n \ge 4 のとき、2n>3n2^n > 3n が成り立つ。
* 問題2: すべての自然数 nn に対して、n3+2nn^3 + 2n は3の倍数である。

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