a. 予算制約線
労働時間を H とすると、L+H=168 より、H=168−L です。 Aさんの所得は、労働による所得 5H 千円と、お小遣い 30千円の合計なので、5H+30 千円となります。 予算制約式は、C=5H+30 です。 H=168−L を代入すると、C=5(168−L)+30=840−5L+30=870−5L となります。 したがって、予算制約線は C=870−5L です。 b. 限界代替率
限界代替率は、余暇の限界効用 MUL を消費の限界効用 MUC で割ったものです。 MUL=∂L∂U=C−20 MUC=∂C∂U=L−80 限界代替率 MRSL,C=MUCMUL=L−80C−20 L=100 のとき、C=870−5(100)=870−500=370 なので、 MRSL,C=100−80370−20=20350=235=17.5 c. 留保賃金
留保賃金とは、労働によって効用が変化しない賃金のことです。労働時間が増加しても効用が変化しない場合、MUCMULが賃金率と等しくなります。 MRS=L−80C−20=w L−80C−20=5 C−20=5(L−80) C=5L−400+20=5L−380 また予算制約式は、C=870−5L 2つの式を連立して解くと、
5L−380=870−5L 10L=1250 C=870−5(125)=870−625=245 効用関数に代入すると、
U=(245−20)(125−80)=(225)(45)=10125 留保賃金は、労働時間0のときの消費水準から計算できます。
労働時間0なので余暇時間は168時間。
C=870−5(168)=870−840=30 U=(30−20)(168−80)=10×88=880 留保賃金はU=0となる点なので、C=20またはL=80となる組み合わせです。 もしL=168だとすると、C=870−5∗168=30となります。このとき、U(C,L)=(30−20)(168−80)=10∗88=880となり0ではありません。 留保賃金は労働をしないときの効用と等しくなる賃金率と考えることができます。したがって、留保賃金は0です。
d. 最適な余暇時間と消費財の組み合わせ
最適な消費と余暇の組み合わせは、限界代替率が賃金率に等しくなる点で達成されます。
MRSL,C=L−80C−20=5 C−20=5(L−80) C=5L−400+20=5L−380 予算制約式は C=870−5L なので、 5L−380=870−5L 10L=1250 C=870−5(125)=870−625=245