点P(0, -3)を通り、円 $x^2 + y^2 + 2x - 1 = 0$ に接する直線の方程式と、接点の座標を求めよ。

幾何学接線座標方程式
2025/6/9

1. 問題の内容

点P(0, -3)を通り、円 x2+y2+2x1=0x^2 + y^2 + 2x - 1 = 0 に接する直線の方程式と、接点の座標を求めよ。

2. 解き方の手順

ステップ1: 円の方程式を変形する。
x2+y2+2x1=0x^2 + y^2 + 2x - 1 = 0 を変形すると、(x+1)2+y2=2(x+1)^2 + y^2 = 2 となる。これは、中心が(-1, 0)で半径が2\sqrt{2} の円を表す。
ステップ2: 接線を y=mx3y = mx - 3 とおく。
点P(0, -3)を通る直線のうち、傾きがmである直線の式は y=mx3y = mx - 3 と表せる。
ステップ3: 円の中心と接線の距離が半径に等しいことを利用する。
円の中心(-1, 0)と接線 mxy3=0mx - y - 3 = 0 の距離が半径 2\sqrt{2} に等しいので、
m(1)03m2+(1)2=2\frac{|m(-1) - 0 - 3|}{\sqrt{m^2 + (-1)^2}} = \sqrt{2}
m3m2+1=2\frac{|-m - 3|}{\sqrt{m^2 + 1}} = \sqrt{2}
両辺を2乗して、
(m3)2=2(m2+1)(-m - 3)^2 = 2(m^2 + 1)
m2+6m+9=2m2+2m^2 + 6m + 9 = 2m^2 + 2
m26m7=0m^2 - 6m - 7 = 0
(m7)(m+1)=0(m - 7)(m + 1) = 0
したがって、m=7,1m = 7, -1
ステップ4: 接線の方程式を求める。
m=7m = 7 のとき、y=7x3y = 7x - 3
m=1m = -1 のとき、y=x3y = -x - 3
ステップ5: 接点の座標を求める。
円の中心(-1, 0)を通り、y=7x3y = 7x - 3に垂直な直線は、y=17(x+1)y = -\frac{1}{7}(x+1)
y=7x3y = 7x-3(x+1)2+y2=2(x+1)^2 + y^2 = 2の交点を求めると、計算が大変になるので、y=17(x+1)y = -\frac{1}{7}(x+1)と中心(-1, 0)を結ぶ直線と円との交点を考え、それを平行移動して、y=7x3y = 7x-3との交点を求める。
まず、接線 y=7x3y = 7x - 3 の場合:
円の中心(-1,0)を通り、接線 y=7x3y = 7x - 3に垂直な直線は y=17(x+1)y = -\frac{1}{7}(x+1) 。接点を (x1,y1)(x_1, y_1) とすると、
y1=7x13y_1 = 7x_1 - 3
y1=17(x1+1)y_1 = -\frac{1}{7}(x_1 + 1) は、円の中心から接点に向かう直線上にある。
円の中心から接点への方向ベクトルは (x1+1,y10)=(x1+1,y1)(x_1 + 1, y_1 - 0) = (x_1 + 1, y_1) である。
このベクトルは半径2\sqrt{2}の円周上にあるため、
(x1+1)2+y12=2(x_1+1)^2 + y_1^2 = 2
y1=7x13y_1 = 7x_1 - 3を代入すると、 (x1+1)2+(7x13)2=2(x_1+1)^2 + (7x_1 - 3)^2 = 2
x12+2x1+1+49x1242x1+9=2x_1^2 + 2x_1 + 1 + 49x_1^2 - 42x_1 + 9 = 2
50x1240x1+8=050x_1^2 - 40x_1 + 8 = 0
25x1220x1+4=025x_1^2 - 20x_1 + 4 = 0
(5x12)2=0(5x_1 - 2)^2 = 0
x1=25x_1 = \frac{2}{5}
y1=7(25)3=145155=15y_1 = 7(\frac{2}{5}) - 3 = \frac{14}{5} - \frac{15}{5} = -\frac{1}{5}
よって、接点の座標は(25,15)(\frac{2}{5}, -\frac{1}{5})
次に、接線 y=x3y = -x - 3 の場合:
円の中心(-1,0)を通り、接線 y=x3y = -x - 3に垂直な直線は y=1(x+1)=x+1y = 1(x+1) = x+1
接点を (x2,y2)(x_2, y_2) とすると、y2=x23y_2 = -x_2 - 3
y2=x2+1y_2 = x_2 + 1 より、 x23=x2+1-x_2 - 3 = x_2 + 1
2x2=42x_2 = -4
x2=2x_2 = -2
y2=2+1=1y_2 = -2 + 1 = -1
よって、接点の座標は(-2, -1)。

3. 最終的な答え

接線の方程式: y=7x3y = 7x - 3y=x3y = -x - 3
接点の座標: (25,15)(\frac{2}{5}, -\frac{1}{5})(2,1)(-2, -1)

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