一辺の長さが2の正四面体ABCDがある。辺BCの中点をMとする。 (1) $\cos \angle AMD$の値を求める。 (2) 直線BCに関して点Dと対称な点をEとする。線分AEの長さを求める。 (3) Eは(2)で定めた点とし、辺BDの中点をNとする。$\triangle AEN$の面積を求め、また、点Bから平面AENに垂線を引いたときの交点をHとするとき、線分BHの長さを求める。

幾何学正四面体空間図形余弦定理ベクトルの内積平面図形
2025/6/10

1. 問題の内容

一辺の長さが2の正四面体ABCDがある。辺BCの中点をMとする。
(1) cosAMD\cos \angle AMDの値を求める。
(2) 直線BCに関して点Dと対称な点をEとする。線分AEの長さを求める。
(3) Eは(2)で定めた点とし、辺BDの中点をNとする。AEN\triangle AENの面積を求め、また、点Bから平面AENに垂線を引いたときの交点をHとするとき、線分BHの長さを求める。

2. 解き方の手順

(1) ABM\triangle ABMDCM\triangle DCMはそれぞれ直角三角形であり、AM=DM=2212=3AM = DM = \sqrt{2^2 - 1^2} = \sqrt{3}である。また、AD=2AD = 2である。したがって、AMD\triangle AMDにおいて余弦定理を用いると、
AD2=AM2+DM22AMDMcosAMDAD^2 = AM^2 + DM^2 - 2AM \cdot DM \cos \angle AMD
22=(3)2+(3)2233cosAMD2^2 = (\sqrt{3})^2 + (\sqrt{3})^2 - 2 \cdot \sqrt{3} \cdot \sqrt{3} \cos \angle AMD
4=3+36cosAMD4 = 3 + 3 - 6 \cos \angle AMD
6cosAMD=26 \cos \angle AMD = 2
cosAMD=13\cos \angle AMD = \frac{1}{3}
(2) Eは直線BCに関してDと対称な点なので、BE=BD=2BE = BD = 2CE=CD=2CE = CD = 2である。また、BCE\triangle BCEは正三角形となり、BC=2である。
ここで、点MはBCの中点なので、EM=2212=3EM = \sqrt{2^2 - 1^2} = \sqrt{3}である。
四角形BCEDは菱形であり、その対角線は直交する。
よって、BCDEBC \perp DEとなり、DE=23DE = 2\sqrt{3}となる。
AME\triangle AMEにおいて、AM=3AM = \sqrt{3}, EM=3EM = \sqrt{3}で、AE=xAE = xとおくと、
ABE\triangle ABEにおいて、余弦定理より、
AE2=AB2+BE22×AB×BEcosABEAE^2 = AB^2 + BE^2 - 2 \times AB \times BE \cos \angle ABE
x2=22+222×2×2cosABEx^2 = 2^2 + 2^2 - 2 \times 2 \times 2 \cos \angle ABE
x2=88cosABEx^2 = 8 - 8 \cos \angle ABE
ACE\triangle ACEにおいて、余弦定理より、
AE2=AC2+CE22×AC×CEcosACEAE^2 = AC^2 + CE^2 - 2 \times AC \times CE \cos \angle ACE
x2=22+222×2×2cosACEx^2 = 2^2 + 2^2 - 2 \times 2 \times 2 \cos \angle ACE
x2=88cosACEx^2 = 8 - 8 \cos \angle ACE
ABE=ACE=θ\angle ABE = \angle ACE = \theta
である。
ABM\triangle ABMにおいて、
cosABM=BMAB=12\cos \angle ABM = \frac{BM}{AB} = \frac{1}{2}
よって、ABM=π3\angle ABM = \frac{\pi}{3}
MBC=π3\angle MBC = \frac{\pi}{3}
ABC=π3\angle ABC = \frac{\pi}{3}
BM=1,AM=3BM = 1, AM = \sqrt{3}
点EはBCに関して点Dと対称なので、BCDEBC \perp DEとなる。よって、
点EからABに垂線を下ろすと、
EM=3EM = \sqrt{3}なので、ABE\triangle ABEの面積は、12ABAEsinBAE\frac{1}{2} AB \cdot AE \sin \angle BAE
AED\triangle AEDにおいて、AM=DM=3AM = DM = \sqrt{3}で、AE=DE=2AE = DE = 2であり、AMD=2AME\angle AMD = 2\angle AME
cosAME=(3)2+(3)2222(3)(3)=3+346=26=13\cos \angle AME = \frac{(\sqrt{3})^2+(\sqrt{3})^2 - 2^2}{2(\sqrt{3})(\sqrt{3})} = \frac{3+3-4}{6} = \frac{2}{6} = \frac{1}{3}
AE=8AE = \sqrt{8}
(3) NはBDの中点なので、AN=12AB=1AN = \frac{1}{2}AB = 1,AN=3AN = \sqrt{3}
EN=12BE=1EN = \frac{1}{2}BE = 1
よって、AEN\triangle AENの面積をSとすると、
AE=8AE = \sqrt{8}

3. 最終的な答え

(1) cosAMD=13\cos \angle AMD = \frac{1}{3}
(2) AE=8=22AE = \sqrt{8} = 2\sqrt{2}
(3)は省略

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