$221x + 7y = 1$ を満たす整数 $x, y$ の組のうち、$x$ の絶対値が最も小さいものを求めよ。

数論不定方程式整数解ユークリッドの互除法絶対値
2025/6/11

1. 問題の内容

221x+7y=1221x + 7y = 1 を満たす整数 x,yx, y の組のうち、xx の絶対値が最も小さいものを求めよ。

2. 解き方の手順

まず、与えられた方程式 221x+7y=1221x + 7y = 1 を解く。
22122177 で割ると、 221=31×7+4221 = 31 \times 7 + 4 となる。
これを元の式に代入すると、 (31×7+4)x+7y=1(31 \times 7 + 4)x + 7y = 1 となる。
整理すると、7(31x+y)+4x=17(31x + y) + 4x = 1 となる。
ここで、 31x+y=k31x + y = k とおくと、7k+4x=17k + 4x = 1 となる。
この式を 4x=17k4x = 1 - 7k と変形する。
4x4x が整数なので、17k1 - 7k も整数でなければならない。
17k=4x1 - 7k = 4x より、17k1 - 7k44 の倍数である必要がある。
k=1k = -1 のとき、17(1)=1+7=81 - 7(-1) = 1 + 7 = 8 となり、8844 の倍数である。
したがって、4x=84x = 8 より、x=2x = 2
このとき、31x+y=k31x + y = k より、31(2)+y=131(2) + y = -162+y=162 + y = -1y=63y = -63
よって、(x,y)=(2,63)(x, y) = (2, -63) は方程式の解の一つである。
一般解を求める。
221x+7y=1221x + 7y = 1 の特殊解として (2,63)(2, -63) が得られたので、221(2)+7(63)=1221(2) + 7(-63) = 1 が成り立つ。
221x+7y=1221x + 7y = 1 から 221(2)+7(63)=1221(2) + 7(-63) = 1 を引くと、
221(x2)+7(y+63)=0221(x - 2) + 7(y + 63) = 0 となる。
221(x2)=7(y+63)221(x - 2) = -7(y + 63) となる。
22122177 は互いに素なので、x2x - 277 の倍数である必要がある。
x2=7nx - 2 = 7n とおくと、x=7n+2x = 7n + 2 ( nn は整数)。
221(7n)=7(y+63)221(7n) = -7(y + 63) より、221n=(y+63)221n = -(y + 63)y=221n63y = -221n - 63
したがって、一般解は (x,y)=(7n+2,221n63)(x, y) = (7n + 2, -221n - 63) ( nn は整数)。
xx の絶対値が最小となる nn を求める。
x=7n+2x = 7n + 2 より、 x=7n+2|x| = |7n + 2|
n=0n = 0 のとき、x=2x = 2
n=1n = -1 のとき、x=7(1)+2=5x = 7(-1) + 2 = -5
2<5|2| < |-5| なので、xx の絶対値が最小となるのは n=0n = 0 のときである。
したがって、x=2x = 2 のとき、y=221(0)63=63y = -221(0) - 63 = -63

3. 最終的な答え

x=2x = 2, y=63y = -63

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