$p$ を素数とし、以下の式を満たす正の整数の組 $(x, y)$ をすべて求める問題です。 $\frac{1}{x} + \frac{1}{y} = \frac{1}{p}$

数論素数方程式整数の性質約数
2025/6/18

1. 問題の内容

pp を素数とし、以下の式を満たす正の整数の組 (x,y)(x, y) をすべて求める問題です。
1x+1y=1p\frac{1}{x} + \frac{1}{y} = \frac{1}{p}

2. 解き方の手順

まず、与えられた式を変形します。
1x+1y=1p\frac{1}{x} + \frac{1}{y} = \frac{1}{p}
両辺に pxypxy を掛けます。
pxy(1x+1y)=pxy(1p)pxy (\frac{1}{x} + \frac{1}{y}) = pxy (\frac{1}{p})
py+px=xypy + px = xy
xypxpy=0xy - px - py = 0
両辺に p2p^2 を加えます。
xypxpy+p2=p2xy - px - py + p^2 = p^2
(xp)(yp)=p2(x - p)(y - p) = p^2
xxyy は正の整数であるため、xpx - pypy - p は整数の組です。
pp は素数なので、p2p^2 の約数は 1,p,p21, p, p^2 です。
したがって、(xp,yp)(x - p, y - p) の組み合わせは (1,p2),(p,p),(p2,1),(1,p2),(p,p),(p2,1)(1, p^2), (p, p), (p^2, 1), (-1, -p^2), (-p, -p), (-p^2, -1) となります。
ただし、x>0x > 0 かつ y>0y > 0 という条件があるため、xp>px - p > -p かつ yp>py - p > -p でなければなりません。
以下にそれぞれの組み合わせについて、xxyy の値を計算します。
* (xp,yp)=(1,p2)(x - p, y - p) = (1, p^2) のとき、x=p+1,y=p2+p=p(p+1)x = p + 1, y = p^2 + p = p(p + 1)
* (xp,yp)=(p,p)(x - p, y - p) = (p, p) のとき、x=2p,y=2px = 2p, y = 2p
* (xp,yp)=(p2,1)(x - p, y - p) = (p^2, 1) のとき、x=p2+p=p(p+1),y=p+1x = p^2 + p = p(p + 1), y = p + 1
* (xp,yp)=(1,p2)(x - p, y - p) = (-1, -p^2) のとき、x=p1,y=pp2=p(1p)x = p - 1, y = p - p^2 = p(1-p)y<0y < 0 なので不適。
* (xp,yp)=(p,p)(x - p, y - p) = (-p, -p) のとき、x=0,y=0x = 0, y = 0x>0x > 0 かつ y>0y > 0 なので不適。
* (xp,yp)=(p2,1)(x - p, y - p) = (-p^2, -1) のとき、x=pp2=p(1p),y=p1x = p - p^2 = p(1-p), y = p - 1x<0x < 0 なので不適。
したがって、解は (p+1,p(p+1)),(2p,2p),(p(p+1),p+1)(p + 1, p(p + 1)), (2p, 2p), (p(p + 1), p + 1) の3組です。

3. 最終的な答え

(x,y)=(p+1,p(p+1)),(2p,2p),(p(p+1),p+1)(x, y) = (p+1, p(p+1)), (2p, 2p), (p(p+1), p+1)

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