関数 $f(x) = \log(1+x)$ に対して、マクローリンの定理($n=2$)を適用した式を求め、それを用いて $\log(1.02)$ の近似値を小数第4位まで求め、さらにその近似値の誤差の限界を調べる。
2025/7/1
1. 問題の内容
関数 に対して、マクローリンの定理()を適用した式を求め、それを用いて の近似値を小数第4位まで求め、さらにその近似値の誤差の限界を調べる。
2. 解き方の手順
(1) マクローリンの定理(の場合)を適用した式を求める。
マクローリンの定理は、関数 を の周りで展開するもので、以下のようになります。
ここで、 は剰余項です。
なので、
なので、
なので、
剰余項 は、 で表されます。(ラグランジュの剰余項の形)
ここで、 は と の間のある数です。
したがって、マクローリンの定理()を適用した式は以下のようになります。
(2) の近似値を小数第4位まで求める。
なので、 を代入します。
近似値は を無視した項で計算します。
(3) 近似値の誤差の限界を調べる。
誤差は剰余項 で評価できます。です。
誤差の最大値は、 のとき。
3. 最終的な答え
(1) マクローリンの定理()を適用した式:
(2) の近似値(小数第4位まで):
0. 0198
(3) 近似値の誤差の限界: