問題は平均値の定理を満たす $c$ の値を求める問題です。 (c) 関数 $f(x) = \sin x$ が区間 $I = [0, \pi]$ で与えられたとき、平均値の定理を満たす $c$ を求める。 (d) 関数 $f(x) = \cos x$ が区間 $I = [-\frac{\pi}{2}, \frac{\pi}{2}]$ で与えられたとき、平均値の定理を満たす $c$ を求める。

解析学平均値の定理三角関数微分
2025/7/1

1. 問題の内容

問題は平均値の定理を満たす cc の値を求める問題です。
(c) 関数 f(x)=sinxf(x) = \sin x が区間 I=[0,π]I = [0, \pi] で与えられたとき、平均値の定理を満たす cc を求める。
(d) 関数 f(x)=cosxf(x) = \cos x が区間 I=[π2,π2]I = [-\frac{\pi}{2}, \frac{\pi}{2}] で与えられたとき、平均値の定理を満たす cc を求める。

2. 解き方の手順

(c) 関数 f(x)=sinxf(x) = \sin x が区間 [0,π][0, \pi] で与えられたとき、平均値の定理は次のようになります。
f(π)f(0)π0=f(c)\frac{f(\pi) - f(0)}{\pi - 0} = f'(c)
ここで、f(x)=sinxf(x) = \sin x なので、f(x)=cosxf'(x) = \cos x となります。また、f(π)=sinπ=0f(\pi) = \sin \pi = 0 であり、f(0)=sin0=0f(0) = \sin 0 = 0 です。したがって、
00π0=cosc\frac{0 - 0}{\pi - 0} = \cos c
0=cosc0 = \cos c
区間 [0,π][0, \pi]cosc=0\cos c = 0 となる cc の値は c=π2c = \frac{\pi}{2} です。
(d) 関数 f(x)=cosxf(x) = \cos x が区間 [π2,π2][-\frac{\pi}{2}, \frac{\pi}{2}] で与えられたとき、平均値の定理は次のようになります。
f(π2)f(π2)π2(π2)=f(c)\frac{f(\frac{\pi}{2}) - f(-\frac{\pi}{2})}{\frac{\pi}{2} - (-\frac{\pi}{2})} = f'(c)
ここで、f(x)=cosxf(x) = \cos x なので、f(x)=sinxf'(x) = -\sin x となります。また、f(π2)=cosπ2=0f(\frac{\pi}{2}) = \cos \frac{\pi}{2} = 0 であり、f(π2)=cos(π2)=0f(-\frac{\pi}{2}) = \cos (-\frac{\pi}{2}) = 0 です。したがって、
00π2(π2)=sinc\frac{0 - 0}{\frac{\pi}{2} - (-\frac{\pi}{2})} = -\sin c
0=sinc0 = -\sin c
0=sinc0 = \sin c
区間 [π2,π2][-\frac{\pi}{2}, \frac{\pi}{2}]sinc=0\sin c = 0 となる cc の値は c=0c = 0 です。

3. 最終的な答え

(c) c=π2c = \frac{\pi}{2}
(d) c=0c = 0

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