まず、与えられた連立一次方程式を以下のように書きます。
[t+111t+1][x1x2]=[11] この連立一次方程式を行列の形で書き直すと、
[t+111t+1][x1x2]=[11] 拡大係数行列を作ると、
[t+111t+1∣∣11] この拡大係数行列を行基本変形します。まず、1行目と2行目を入れ替えます。
[1t+1t+11∣∣11] 次に、2行目から1行目の(t+1)倍を引きます。 [10t+11−(t+1)2∣∣11−(t+1)] ここで、1−(t+1)2=1−(t2+2t+1)=−t2−2t=−t(t+2) 1−(t+1)=−t なので、
[10t+1−t(t+2)∣∣1−t] 連立一次方程式が解を持つためには、−t(t+2)=0 または −t=0でなければなりません。 すなわち、t=0 かつ t=−2 のとき、解が存在します。 [1010∣∣10] となり、x1+x2=1 を満たす任意の x1,x2 が解となります。 [10−10∣∣12] となり、解は存在しません。
したがって、t=−2 が解をもつための条件です。 t=0 かつ t=−2 のとき、 [10t+1−t(t+2)∣∣1−t] より、
−t(t+2)x2=−t x2=−t(t+2)−t=t+21 x1+(t+1)x2=1 x1=1−(t+1)x2=1−t+2t+1=t+2t+2−(t+1)=t+21 t=0 のとき、x1+x2=1 なので、x2=k とすると、x1=1−k であり、x=[1−kk] (k は任意の実数) が解になります。