回路におけるアドミタンスと電圧を求める問題です。 抵抗 $Z_1 = \frac{1}{25} - j\frac{2}{25} [\Omega]$ とアドミタンス $Y_2 = 10 + j5 [S]$ が並列に接続されています。角周波数 $\omega = 100 [rad/s]$ のとき、端子a-b間のアドミタンス $Y$ の複素数表示と極表示、および端子a-b間に電流 $I = 30\sqrt{2} \angle 15^\circ [A]$ が流れるときの電圧 $V$ を求める必要があります。

応用数学電気回路複素数アドミタンスインピーダンスオームの法則極表示
2025/7/28

1. 問題の内容

回路におけるアドミタンスと電圧を求める問題です。
抵抗 Z1=125j225[Ω]Z_1 = \frac{1}{25} - j\frac{2}{25} [\Omega] とアドミタンス Y2=10+j5[S]Y_2 = 10 + j5 [S] が並列に接続されています。角周波数 ω=100[rad/s]\omega = 100 [rad/s] のとき、端子a-b間のアドミタンス YY の複素数表示と極表示、および端子a-b間に電流 I=30215[A]I = 30\sqrt{2} \angle 15^\circ [A] が流れるときの電圧 VV を求める必要があります。

2. 解き方の手順

(1) 並列アドミタンスの計算
並列接続されたアドミタンスの合成アドミタンスは、それぞれの和で求められます。まず Z1Z_1 のアドミタンス Y1Y_1 を計算します。
Y1=1Z1=1125j225=2512j=25(1+2j)(12j)(1+2j)=25(1+2j)1+4=25(1+2j)5=5+j10[S]Y_1 = \frac{1}{Z_1} = \frac{1}{\frac{1}{25} - j\frac{2}{25}} = \frac{25}{1 - 2j} = \frac{25(1+2j)}{(1-2j)(1+2j)} = \frac{25(1+2j)}{1+4} = \frac{25(1+2j)}{5} = 5 + j10 [S]
次に、Y1Y_1Y2Y_2 の和を計算して、回路全体のアドミタンス YY を求めます。
Y=Y1+Y2=(5+j10)+(10+j5)=15+j15[S]Y = Y_1 + Y_2 = (5 + j10) + (10 + j5) = 15 + j15 [S]
(2) アドミタンスの極表示への変換
複素数 Y=15+j15Y = 15 + j15 の絶対値 Y|Y| と偏角 θ\theta を求めます。
Y=152+152=225+225=450=152|Y| = \sqrt{15^2 + 15^2} = \sqrt{225 + 225} = \sqrt{450} = 15\sqrt{2}
θ=arctan(1515)=arctan(1)=45\theta = \arctan\left(\frac{15}{15}\right) = \arctan(1) = 45^\circ
したがって、アドミタンスの極表示は Y=15245[S]Y = 15\sqrt{2} \angle 45^\circ [S] となります。
(3) 電圧の計算
オームの法則 V=IYV = \frac{I}{Y} を用いて、端子a-b間の電圧 VV を計算します。
V=3021515245=302152(1545)=230[V]V = \frac{30\sqrt{2} \angle 15^\circ}{15\sqrt{2} \angle 45^\circ} = \frac{30\sqrt{2}}{15\sqrt{2}} \angle (15^\circ - 45^\circ) = 2 \angle -30^\circ [V]

3. 最終的な答え

* アドミタンスの複素数表示: 15+j15[S]15 + j15 [S]
* アドミタンスの極表示: 15245[S]15\sqrt{2} \angle 45^\circ [S]
* 電圧: 230[V]2 \angle -30^\circ [V]

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