4人が100点満点のテストを受け、最高点が80点、最低点が60点であったとき、平均点が小数第二位を四捨五入した値として、選択肢の中からあり得るものを一つ選ぶ問題です。テストの得点は整数です。
2025/8/2
1. 問題の内容
4人が100点満点のテストを受け、最高点が80点、最低点が60点であったとき、平均点が小数第二位を四捨五入した値として、選択肢の中からあり得るものを一つ選ぶ問題です。テストの得点は整数です。
2. 解き方の手順
4人の得点の合計を、平均点をとします。
平均点は、で求められます。
また、各個人の点数は60点以上80点以下の整数です。
平均点の候補それぞれに対して、合計点が整数になるかどうかを検証します。四捨五入前の平均点は、選択肢の値の±0.05の範囲にあります。つまり、選択肢の値をとすると、です。したがって、となります。ここで、は整数でなければなりません。
a. の場合:
は整数なので、。
この時、4人の合計点が254点になる可能性を考えます。
4人の合計点が254点になるためには、4人全員が最低点の60点だった場合、合計は点です。また、最高点の80点を取った人がいるので、残りの3人は60点以上80点以下である必要があります。
例えば、ですが、54点はありえません。
また、ですが、32点はありえません。
よってあり得ます。
例:80 + 67 + 54+53 = 254 254/4 = 63.5
b. の場合:
は整数なので、。
例えば、
よって、平均はとなり、四捨五入すると68.3となるため、不適です。
c. の場合:
は整数なので、。
例えば、
平均は となり、四捨五入すると70.5となるため不適です。
d. の場合:
は整数なので、。
例えば、
平均は 四捨五入すると、73.8になるためあり得ます。
e. の場合:
は整数なので、。
例えば、
平均は
よってあり得ます。
したがって、可能性のあるものはa,d,eです。最も適当なものを選ぶ必要があります。
もし4人が60,60,80,60だった場合、平均は65なので、63.5はあり得ません。平均点は60以上80以下なのでありえます。
もし、4人が80,80,80,80の場合、平均点は80です。
四捨五入を考慮すると、平均点が取り得る値は、60 <= x <= 80 です。
この中で最も適当なものを選びます。
それぞれの選択肢で、四捨五入される元の値を考えます。
a:63.5となるためには、63.45以上63.55未満である必要があります。
b:68.1となるためには、68.05以上68.15未満である必要があります。
c:70.4となるためには、70.35以上70.45未満である必要があります。
d:73.8となるためには、73.75以上73.85未満である必要があります。
e:76.0となるためには、75.95以上76.05未満である必要があります。
a 4人の合計は、253.8~254.2なので、254となる可能性がある。254を4で割ると63.5
b 4人の合計は、272.2~272.6なので、273となる可能性がある。273を4で割ると68.25なので、四捨五入すると68.3となり、適さない。
c 4人の合計は、281.4~281.8なので、282となる可能性がある。282を4で割ると70.5なので、四捨五入すると70.5となり、適さない。
d 4人の合計は、295.0~295.4なので、295となる可能性がある。295を4で割ると73.75なので、四捨五入すると73.8となり、適する。
e 4人の合計は、303.8~304.2なので、304となる可能性がある。304を4で割ると76.0となり、適する。
a,d,eの中で、最もあり得そうなのは、テストの点数が平均的に分布しているd,eが良いでしょう。eは全員が80点に近いので、dが最も適しているでしょう。
3. 最終的な答え
d