正方形を $n$ 等分してできる $n^2$ 個の小正方形に、1から $n^2$ までの数を順に書き込んでいく。上から $j$ 番目、左から $k$ 番目の小正方形に書かれた数について、以下の問いに答える。 (1) 1番上の行の左から $k$ 番目にある数は? (2) 上から $j$ 番目の行の左端にある数は? (3) 上から $j$ 番目の行の、左から $k$ 番目にある数は、 $1 \le k \le \boxed{ウ}$ のとき $\boxed{エ}$, $\boxed{ウ} < k \le n$ のとき $\boxed{オ}$。 (4) 上から $j$ 番目の行の $n$ 個の数の和から最上行の $n$ 個の数の和を引くと?

算数数列正方形等分規則性
2025/4/12

1. 問題の内容

正方形を nn 等分してできる n2n^2 個の小正方形に、1から n2n^2 までの数を順に書き込んでいく。上から jj 番目、左から kk 番目の小正方形に書かれた数について、以下の問いに答える。
(1) 1番上の行の左から kk 番目にある数は?
(2) 上から jj 番目の行の左端にある数は?
(3) 上から jj 番目の行の、左から kk 番目にある数は、
1k1 \le k \le \boxed{ウ} のとき \boxed{エ}, <kn\boxed{ウ} < k \le n のとき \boxed{オ}
(4) 上から jj 番目の行の nn 個の数の和から最上行の nn 個の数の和を引くと?

2. 解き方の手順

(1) 1番上の行は 1,4,9,16,1, 4, 9, 16, \dots と並んでいる。一般に、 kk 番目の数は (2k1)2(2k-1)^2 ではない。kk 番目の数は k2k^2 である。しかしこの数列は 1,2,31, 2, 3 \dots であるのでkk 番目の数は kk である。
(2) jj 番目の行の左端の数は、1, 2, 5, 10,…となっている。jj番目の行の左端は、j=1j=1のとき1, j=2j=2のとき2, j=3j=3のとき5, j=4j=4のとき10である。これらの数の差は1, 3, 5,…である。
したがって、数列の一般項は、aj=1+i=1j1(2i1)=1+2i=1j1ii=1j11=1+2(j1)j2(j1)=1+j(j1)(j1)=j22j+2a_j = 1 + \sum_{i=1}^{j-1} (2i-1) = 1 + 2\sum_{i=1}^{j-1} i - \sum_{i=1}^{j-1} 1 = 1 + 2 \frac{(j-1)j}{2} - (j-1) = 1 + j(j-1) - (j-1) = j^2 - 2j + 2となる。
(3) jj行目の数は、kkの値によって規則が異なる。
jj行目の左からkk番目の数は、
- jjが奇数のとき、aj,k=(j1)n+ka_{j,k} = (j-1)n+k
- jjが偶数のとき、aj,k=jn(k1)a_{j,k} = jn - (k-1)
よって、
1kn+121 \le k \le \frac{n+1}{2}のとき、aj,k=(j1)n+ka_{j,k} = (j-1)n+k
n+12<kn\frac{n+1}{2} < k \le nのとき、aj,k=jn(k1)a_{j,k} = jn - (k-1)
あるいは、
jj行目の左からkk番目の数は
jjが奇数のときは、行の左から右へ増加
jjが偶数のときは、行の右から左へ増加
jj番目の行の左端の数(奇数行の場合)は、j22j+2j^2 - 2j + 2である。
1行目の左端の数: 1
2行目の左端の数: 2
3行目の左端の数: 5
4行目の左端の数: 10
1kn/21 \le k \le n/2 のとき、
奇数行では (j1)n+k (j-1)n+k
偶数行では jn(k1)jn-(k-1)
j=1j=1のとき a1,k=ka_{1,k} = k
j=2j=2のとき a2,k=2n(k1)=2nk+1a_{2,k} = 2n-(k-1) = 2n-k+1
j=3j=3のとき a3,k=2n+ka_{3,k} = 2n+k
j=4j=4のとき a4,k=4nk+1a_{4,k} = 4n-k+1
jj番目の行の左から kk 番目の数は、
jjが奇数のとき、 (j1)n+k(j-1)n + k
jjが偶数のとき、 jn(k1)jn-(k-1)
したがって、
1kn1 \le k \le n のとき、(j1)n+k (j-1)n+k または jn(k1) jn-(k-1)
jjが奇数のとき 1kn1 \le k \le n のとき、 (j1)n+k(j-1)n+k
jjが偶数のとき 1kn1 \le k \le n のとき、 jn(k1)jn-(k-1)
=n\boxed{ウ} = n
1kn1 \le k \le n のとき、
jjが奇数のとき =(j1)n+k\boxed{エ} = (j-1)n + k
jjが偶数のとき =jn(k1)\boxed{オ} = jn-(k-1)
(4) jj番目の行の nn 個の数の和から最上行の nn 個の数の和を引く。
jj番目の行の数の和から1行目の数の和を引く
1行目の和: k=1nk=n(n+1)2\sum_{k=1}^n k = \frac{n(n+1)}{2}
jjが奇数のとき、 k=1n((j1)n+k)=k=1n(j1)n+k=1nk=(j1)n2+n(n+1)2\sum_{k=1}^n ((j-1)n + k) = \sum_{k=1}^n (j-1)n + \sum_{k=1}^n k = (j-1)n^2 + \frac{n(n+1)}{2}
jjが偶数のとき、 k=1n(jn(k1))=jn2k=1n(k1)=jn2(n(n+1)2n)=jn2n(n1)2\sum_{k=1}^n (jn-(k-1)) = jn^2 - \sum_{k=1}^n (k-1) = jn^2 - (\frac{n(n+1)}{2} - n) = jn^2 - \frac{n(n-1)}{2}
jjが奇数のとき、 (j1)n2+n(n+1)2n(n+1)2=(j1)n2(j-1)n^2 + \frac{n(n+1)}{2} - \frac{n(n+1)}{2} = (j-1)n^2
jjが偶数のとき、 jn2n(n1)2n(n+1)2=jn2n2=(j1)n2jn^2 - \frac{n(n-1)}{2} - \frac{n(n+1)}{2} = jn^2 - n^2 = (j-1)n^2
したがって、=(j1)n2\boxed{カ} = (j-1)n^2

3. 最終的な答え

(1) kk
(2) j22j+2j^2 - 2j + 2
(3) =n\boxed{ウ} = n
1kn1 \le k \le n のとき、
jjが奇数のとき =(j1)n+k\boxed{エ} = (j-1)n + k
jjが偶数のとき =jn(k1)\boxed{オ} = jn-(k-1)
(4) (j1)n2(j-1)n^2

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