放物線 $y = \frac{1}{2}x^2$ 上の原点以外の2点 P, Q を接点とする接線の交点を R とします。点 P, Q の中点を M とし、点 P, Q の $x$ 座標をそれぞれ $p$, $q$ ($p < q$) とします。このとき、点 M, R の座標をそれぞれ $p$, $q$ で表し、線分 MR は $y$ 軸に平行であることを示す必要があります。

幾何学放物線接線微分座標中点
2025/4/24

1. 問題の内容

放物線 y=12x2y = \frac{1}{2}x^2 上の原点以外の2点 P, Q を接点とする接線の交点を R とします。点 P, Q の中点を M とし、点 P, Q の xx 座標をそれぞれ pp, qq (p<qp < q) とします。このとき、点 M, R の座標をそれぞれ pp, qq で表し、線分 MR は yy 軸に平行であることを示す必要があります。

2. 解き方の手順

* 点 P, Q の座標を求めます。
点 P の座標は (p,12p2)(p, \frac{1}{2}p^2) であり、点 Q の座標は (q,12q2)(q, \frac{1}{2}q^2) です。
* 点 P, Q における接線の方程式を求めます。
y=12x2y = \frac{1}{2}x^2 を微分すると y=xy' = x となります。
点 P における接線の方程式は y12p2=p(xp)y - \frac{1}{2}p^2 = p(x - p) より y=px12p2y = px - \frac{1}{2}p^2 となります。
点 Q における接線の方程式は y12q2=q(xq)y - \frac{1}{2}q^2 = q(x - q) より y=qx12q2y = qx - \frac{1}{2}q^2 となります。
* 交点 R の座標を求めます。
2つの接線の方程式を連立して解きます。
px12p2=qx12q2px - \frac{1}{2}p^2 = qx - \frac{1}{2}q^2 より
pxqx=12p212q2px - qx = \frac{1}{2}p^2 - \frac{1}{2}q^2
(pq)x=12(p2q2)(p-q)x = \frac{1}{2}(p^2 - q^2)
(pq)x=12(pq)(p+q)(p-q)x = \frac{1}{2}(p-q)(p+q)
pqp \neq q より、x=p+q2x = \frac{p+q}{2} となります。
y=p(p+q2)12p2=p2+pq2p22=pq2y = p(\frac{p+q}{2}) - \frac{1}{2}p^2 = \frac{p^2+pq}{2} - \frac{p^2}{2} = \frac{pq}{2} となります。
したがって、交点 R の座標は (p+q2,pq2)(\frac{p+q}{2}, \frac{pq}{2}) となります。
* 点 M の座標を求めます。
点 M は P, Q の中点なので、
xx 座標は p+q2\frac{p+q}{2}
yy 座標は 12p2+12q22=p2+q24\frac{\frac{1}{2}p^2 + \frac{1}{2}q^2}{2} = \frac{p^2+q^2}{4} となります。
したがって、点 M の座標は (p+q2,p2+q24)(\frac{p+q}{2}, \frac{p^2+q^2}{4}) となります。
* 線分 MR が yy 軸に平行であることを示します。
点 M と点 R の xx 座標が p+q2\frac{p+q}{2} で一致するので、線分 MR は yy 軸に平行です。

3. 最終的な答え

点 M の座標は (p+q2,p2+q24)(\frac{p+q}{2}, \frac{p^2+q^2}{4}) であり、点 R の座標は (p+q2,pq2)(\frac{p+q}{2}, \frac{pq}{2}) です。線分 MR は yy 軸に平行です。

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