三角形ABCにおいて、$AB=AC$、∠Bの二等分線と辺ACの交点をDとし、$BD=BC$となる。BDを延長し、$BA=BE$となる点をEとする。 (1) ∠BACの大きさを求めよ。(既に解答済み: $36^\circ$) (2) AE, ECを結んだとき、∠AECの大きさを求めよ。(既に解答済み: $108^\circ$) (3) $AB=4$のとき、$BC$の長さを求めよ。また、四角形ABCEの周の長さを求めよ。

幾何学三角形二等辺三角形相似角度辺の長さ
2025/5/3

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=ACAB=AC、∠Bの二等分線と辺ACの交点をDとし、BD=BCBD=BCとなる。BDを延長し、BA=BEBA=BEとなる点をEとする。
(1) ∠BACの大きさを求めよ。(既に解答済み: 3636^\circ)
(2) AE, ECを結んだとき、∠AECの大きさを求めよ。(既に解答済み: 108108^\circ)
(3) AB=4AB=4のとき、BCBCの長さを求めよ。また、四角形ABCEの周の長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(3)
まず、BCBCの長さを求める。
三角形ABCは二等辺三角形なので、ABC=ACB∠ABC=∠ACB
BAC=36∠BAC = 36^\circなので、ABC=ACB=(18036)/2=72∠ABC = ∠ACB = (180^\circ - 36^\circ)/2 = 72^\circ
BDBDABC∠ABCの二等分線なので、ABD=DBC=72/2=36∠ABD = ∠DBC = 72^\circ / 2 = 36^\circ
三角形BCDにおいて、BD=BCBD=BCなので、BDC=BCD=ACB=72∠BDC = ∠BCD = ∠ACB = 72^\circ
三角形ABDにおいて、BAD=36∠BAD = 36^\circABD=36∠ABD = 36^\circなので、ADB=1803636=108∠ADB = 180^\circ - 36^\circ - 36^\circ = 108^\circ
BDC=72∠BDC=72^\circより、ADB+BDC=108+72=180∠ADB + ∠BDC = 108^\circ + 72^\circ = 180^\circが成り立つ。
三角形ABEにおいて、BA=BEBA=BEなので、BAE=BEA∠BAE=∠BEAである。
ABE=180ABC=18072=108∠ABE = 180^\circ - ∠ABC = 180^\circ - 72^\circ = 108^\circ
BAE=BEA=(180108)/2=36∠BAE=∠BEA=(180^\circ - 108^\circ) / 2 = 36^\circ
三角形AEBと三角形BACは相似である。(2角相等)
したがって、ABBA=BCAE=ACBE\frac{AB}{BA}=\frac{BC}{AE}=\frac{AC}{BE}が成立する。
今、AB=4AB=4であるから、AE=4AE=4である。
BCAB=ABAC\frac{BC}{AB}=\frac{AB}{AC}なので、BC4=44\frac{BC}{4}=\frac{4}{4}となり、BC=AB×ACAB=BD=BC=ABBCAC=4BC4BC = \frac{AB \times AC}{AB} = BD=BC=\frac{AB*BC}{AC}= \frac{4 * BC}{4}
BC=BDBC = BDで三角形BCDBCDにおいてBCD=BDC=72∠BCD=∠BDC=72^\circであることから、三角形ABDと三角形BCDは相似である。
したがって、BC:CD=AB:BDBC:CD=AB:BD、つまり、BC:CD=4:BCBC:CD=4:BCが成り立つ。
AD=ACCDAD=AC-CDなので、AD=4CDAD=4-CDであり、三角形ABDは二等辺三角形(AB=BD=BCAB=BD=BC)なので、AD=BCAD=BCである。
したがって、AD=ACCDAD=AC-CDに代入すると、BC=4CDBC=4-CDとなる。
CD=4BCCD=4-BCとなり、BC:(4BC)=4:BCBC:(4-BC)=4:BCなので、BC2=4(4BC)=164BCBC^2=4(4-BC)=16-4BC
BC2+4BC16=0BC^2 + 4BC - 16 = 0
BC=4±164(16)2=4±16+642=4±802=4±452=2±25BC = \frac{-4 \pm \sqrt{16 - 4(-16)}}{2} = \frac{-4 \pm \sqrt{16+64}}{2} = \frac{-4 \pm \sqrt{80}}{2} = \frac{-4 \pm 4\sqrt{5}}{2} = -2 \pm 2\sqrt{5}
BC>0BC>0なので、BC=2+25=2(51)BC = -2 + 2\sqrt{5} = 2(\sqrt{5} - 1)
四角形ABCEの周の長さは、AB+BC+CE+EA=4+2(51)+CE+4=8+252+CE=6+25+CEAB + BC + CE + EA = 4 + 2(\sqrt{5}-1) + CE + 4 = 8 + 2\sqrt{5} - 2 + CE = 6 + 2\sqrt{5} + CE
三角形AECは二等辺三角形(AE=ACAE=AC)より、ACE=AEC=108∠ACE = ∠AEC = 108^\circ
よって、EAC=1801082=36<0∠EAC=180^\circ - 108^\circ * 2 = -36 <0  ありえない。
AEC=108\angle AEC = 108^\circ
ACE+CAE=180108=72\angle ACE + \angle CAE = 180-108 = 72^\circ
ACE+36=72\angle ACE + 36 = 72 から ACE=36\angle ACE =36
つまり三角形 AECは二等辺三角形
CE=AE=4CE=AE=4
従って、四角形ABCEの周の長さは4+2(51)+4+4=12+252=10+25=2(5+5)4 + 2(\sqrt{5}-1) + 4 + 4 = 12 + 2\sqrt{5} - 2 = 10 + 2\sqrt{5} = 2(5+\sqrt{5})

3. 最終的な答え

BC=2(51)BC = 2(\sqrt{5} - 1)
四角形ABCEの周の長さ = 10+2510 + 2\sqrt{5}

「幾何学」の関連問題

直角三角形OABがあり、OA=2、∠OBA=π/2である。辺ABをA方向に延長した線上にA'B=√3ABとなる点A'を取り、辺ABをB方向に延長した線上にB'B=OBとなる点B'を取る。∠AOB=θと...

三角比面積不等式三角関数の合成直角三角形
2025/5/5

問題は2つあります。 (1) 三角形ABCにおいて、辺ABの中点をQ、QCの中点をRとし、ARの延長線が辺BCと交わる点をSとするとき、CS:SBとAR:RSを求めよ。 (2) 円に内接する四角形AB...

チェバの定理メネラウスの定理余弦定理ヘロンの公式円に内接する四角形面積
2025/5/5

点 $(3, 5)$ を $x$ 軸, $y$ 軸, 原点に関してそれぞれ対称移動した点の座標を求める問題です。

座標対称移動x軸y軸原点
2025/5/5

点 $(1, -1)$ を $x$ 軸方向に $2$, $y$ 軸方向に $-3$ だけ平行移動した点の座標を求めます。

座標平行移動点の移動
2025/5/5

点 $(-3, -4)$ を $x$ 軸方向に $2$, $y$ 軸方向に $-3$ だけ平行移動した点の座標を求めます。

座標平行移動点の移動
2025/5/5

点 $(-1, 2)$ をx軸方向に2、y軸方向に-3だけ平行移動した点の座標を求めます。

座標平行移動点の移動
2025/5/5

点(3, 5)をx軸方向に2、y軸方向に-3だけ平行移動した点の座標を求める。

座標平行移動点の移動
2025/5/5

座標平面上の3点A(1, 1), B(3, -1), C(7, 3)を通る円を$S_1$とし、その中心をDとする。 (1) 直線ABの傾き、直線BCの傾き、∠ABCを求め、$S_1$の中心Dの座標と半...

接線座標平面三角形の面積
2025/5/5

2点間の距離を求める問題です。 (1) $A(2), B(4)$ (2) $A(-1), B(6)$ (3) $A(-3), B(-7)$ 上記の各ペアについて、2点間の距離を求めます。

距離座標
2025/5/5

画像に示されたグラフの交点の座標を $(O, \Delta)$ の形式で答える問題です。複数の交点がある場合は、「,」で区切って記述します。

グラフ交点座標
2025/5/5