平面上に $n$ 本の直線があり、どの2本も平行でなく、どの3本も1点で交わらないとき、これらの直線が平面を $a_n$ 個の部分に分けるとする。$a_n$ を $n$ の式で表す。

代数学漸化式平面幾何数学的帰納法数列領域分割
2025/3/19

1. 問題の内容

平面上に nn 本の直線があり、どの2本も平行でなく、どの3本も1点で交わらないとき、これらの直線が平面を ana_n 個の部分に分けるとする。ana_nnn の式で表す。

2. 解き方の手順

nn本の直線によって平面が ana_n 個の部分に分けられているとき、(n+1)(n+1)本目の直線を引くことを考える。
この直線は、すでに引かれている nn 本の直線と交わる。どの2本の直線も平行でないので、(n+1)(n+1)本目の直線は、nn 本の直線すべてと交わる。また、どの3本も1点で交わらないので、(n+1)(n+1)本目の直線は nn 個の異なる交点を持つ。
これらの nn 個の交点によって、(n+1)(n+1)本目の直線は (n+1)(n+1) 個の部分に分割される。(n+1)(n+1)本目の直線が新たに引かれることで、これらの (n+1)(n+1) 個の部分がそれぞれ平面の領域を2つに分割するので、領域の数は (n+1)(n+1) 個増える。したがって、漸化式は
an+1=an+(n+1)a_{n+1} = a_n + (n+1)
となる。
a0=1a_0 = 1 (直線が1本もないとき、平面全体で1つの領域)。
a1=2a_1 = 2 (直線が1本あれば、平面は2つの領域に分割される)。
漸化式を解く。
an+1an=n+1a_{n+1} - a_n = n+1
n=0,1,2,...,n1n = 0, 1, 2, ..., n-1 を代入すると、
a1a0=1a_1 - a_0 = 1
a2a1=2a_2 - a_1 = 2
a3a2=3a_3 - a_2 = 3
...
anan1=na_n - a_{n-1} = n
これらの式を辺々加えると、
ana0=1+2+3+...+n=n(n+1)2a_n - a_0 = 1 + 2 + 3 + ... + n = \frac{n(n+1)}{2}
したがって、
an=a0+n(n+1)2=1+n(n+1)2=2+n2+n2=n2+n+22a_n = a_0 + \frac{n(n+1)}{2} = 1 + \frac{n(n+1)}{2} = \frac{2 + n^2 + n}{2} = \frac{n^2 + n + 2}{2}

3. 最終的な答え

an=n2+n+22a_n = \frac{n^2 + n + 2}{2}

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