$\sqrt{2}$ が無理数であることを利用して、$1 + 3\sqrt{2}$ が無理数であることを証明します。

数論無理数背理法証明
2025/5/8

1. 問題の内容

2\sqrt{2} が無理数であることを利用して、1+321 + 3\sqrt{2} が無理数であることを証明します。

2. 解き方の手順

背理法を使って証明します。
まず、1+321 + 3\sqrt{2} が有理数であると仮定します。
すると、1+321 + 3\sqrt{2} は分数 pq\frac{p}{q} (ただし、p,qp, q は整数、q0q \neq 0) で表すことができます。
1+32=pq1 + 3\sqrt{2} = \frac{p}{q}
この式を変形して 2\sqrt{2} について解きます。
32=pq13\sqrt{2} = \frac{p}{q} - 1
32=pqq3\sqrt{2} = \frac{p - q}{q}
2=pq3q\sqrt{2} = \frac{p - q}{3q}
ここで、ppqq は整数なので、pqp - q も整数であり、3q3q も整数です。
したがって、pq3q\frac{p - q}{3q} は有理数となります。
しかし、これは 2\sqrt{2} が無理数であるという仮定に矛盾します。
なぜなら、2\sqrt{2} が無理数であるのに、有理数 pq3q\frac{p - q}{3q} と等しいという結論になってしまったからです。
したがって、1+321 + 3\sqrt{2} が有理数であるという仮定が誤りです。
よって、1+321 + 3\sqrt{2} は無理数です。

3. 最終的な答え

1+321 + 3\sqrt{2} は無理数である。

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