問題は、$x$ と $y$ が整数のとき、$x^2 + y^2$ が3の倍数であること、および $x^5 + y^5$ が3の倍数であることが、$x$ と $y$ がともに3の倍数であるためのどのような条件であるかを問うものです。選択肢は、(1) 必要十分条件、(2) 必要条件だが十分条件ではない、(3) 十分条件だが必要条件ではない、(4) 必要条件でも十分条件でもない、の4つです。

数論合同算術整数の性質必要十分条件
2025/7/30

1. 問題の内容

問題は、xxyy が整数のとき、x2+y2x^2 + y^2 が3の倍数であること、および x5+y5x^5 + y^5 が3の倍数であることが、xxyy がともに3の倍数であるためのどのような条件であるかを問うものです。選択肢は、(1) 必要十分条件、(2) 必要条件だが十分条件ではない、(3) 十分条件だが必要条件ではない、(4) 必要条件でも十分条件でもない、の4つです。

2. 解き方の手順

**問3: x2+y2x^2 + y^2 が3の倍数であること**
* xxyy がともに3の倍数ならば、x2x^2y2y^2 も3の倍数であり、x2+y2x^2 + y^2 も3の倍数となる。したがって、これは十分条件である。
* x2+y2x^2 + y^2 が3の倍数であるとき、xxyy がともに3の倍数でなくても、この条件を満たす場合があるかを考える。
xxyy を3で割った余りを考えると、それぞれ0, 1, 2のいずれかである。したがって、x2x^2y2y^2 を3で割った余りは0または1である。x2+y2x^2 + y^2 が3の倍数になるのは、x2x^2y2y^2 がともに3の倍数となる場合のみである。
したがって、xxyy はともに3の倍数である必要がある。これは必要条件である。
* したがって、x2+y2x^2 + y^2 が3の倍数であることは、xxyy がともに3の倍数であるための必要十分条件である。
**問4: x5+y5x^5 + y^5 が3の倍数であること**
* xxyy がともに3の倍数ならば、x5x^5y5y^5 も3の倍数であり、x5+y5x^5 + y^5 も3の倍数となる。したがって、これは十分条件である。
* x5+y5x^5 + y^5 が3の倍数であるとき、xxyy がともに3の倍数でなくても、この条件を満たす場合があるかを考える。
xxyy を3で割った余りを考えると、それぞれ0, 1, 2のいずれかである。
x0(mod3)x \equiv 0 \pmod{3} のとき、x50(mod3)x^5 \equiv 0 \pmod{3}.
x1(mod3)x \equiv 1 \pmod{3} のとき、x51(mod3)x^5 \equiv 1 \pmod{3}.
x2(mod3)x \equiv 2 \pmod{3} のとき、x525322(mod3)x^5 \equiv 2^5 \equiv 32 \equiv 2 \pmod{3}.
したがって、x5x^5y5y^5 を3で割った余りは、0, 1, 2のいずれかである。
x5+y50(mod3)x^5 + y^5 \equiv 0 \pmod{3} を満たすのは、

1. $x^5 \equiv 0 \pmod{3}$ かつ $y^5 \equiv 0 \pmod{3}$

2. $x^5 \equiv 1 \pmod{3}$ かつ $y^5 \equiv 2 \pmod{3}$

3. $x^5 \equiv 2 \pmod{3}$ かつ $y^5 \equiv 1 \pmod{3}$

1の場合、x0(mod3)x \equiv 0 \pmod{3} かつ y0(mod3)y \equiv 0 \pmod{3}.
2の場合、x1(mod3)x \equiv 1 \pmod{3} かつ y2(mod3)y \equiv 2 \pmod{3}.
3の場合、x2(mod3)x \equiv 2 \pmod{3} かつ y1(mod3)y \equiv 1 \pmod{3}.
したがって、xxyy はともに3の倍数である必要はない。これは必要条件ではない。
* したがって、x5+y5x^5 + y^5 が3の倍数であることは、xxyy がともに3の倍数であるための十分条件ではあるが、必要条件ではない。

3. 最終的な答え

問3: (1)
問4: (3)

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