2から12までの数字が書かれた11枚のカードから3枚を同時に取り出す。取り出した3枚のカードに書かれた3つの数字について、以下の問いに答える。 (1) 3つの数字の最大公約数を $x$ とするとき、起こりうる $x$ の値を全て求める。 (2) 3つの数字の最大公約数が4である確率を求める。 (3) 3つの数字の最小公倍数が12である確率を求める。 (4) 3つの数字の最小公倍数と3つの数字の最大値が等しい確率を求める。 (5) 3つの数字の最大公約数が2であるとき、3つの数字の最小値が2でない確率を求める。

数論最大公約数最小公倍数確率組み合わせ
2025/7/31

1. 問題の内容

2から12までの数字が書かれた11枚のカードから3枚を同時に取り出す。取り出した3枚のカードに書かれた3つの数字について、以下の問いに答える。
(1) 3つの数字の最大公約数を xx とするとき、起こりうる xx の値を全て求める。
(2) 3つの数字の最大公約数が4である確率を求める。
(3) 3つの数字の最小公倍数が12である確率を求める。
(4) 3つの数字の最小公倍数と3つの数字の最大値が等しい確率を求める。
(5) 3つの数字の最大公約数が2であるとき、3つの数字の最小値が2でない確率を求める。

2. 解き方の手順

(1) 3つの数字の最大公約数としてあり得る値を考える。
3つの数字は2から12の範囲であるから、最大公約数は12以下である。
最大公約数となりうるのは、3つの数字全てを割り切ることのできる数である。
最小の数は2なので、最大公約数は1である。
3つの数字が全て素数である場合、最大公約数は1となる。例えば、2, 3, 5など。
最大の最大公約数は、全ての数字が同じ場合。例えば、4, 4, 4。この場合は4が最大公約数となる。または8,8,8のとき最大公約数は8になる。
よって、考えられる最大公約数は1, 2, 3, 4となる。例えば、6,9,12の最大公約数は3である。例えば、4,8,12の最大公約数は4である。
(2) 3つの数字の最大公約数が4となる場合を考える。
3つの数字は全て4の倍数でなければならない。4, 8, 12の3つから3つを選ぶしかないので、選び方は1通り。
3枚のカードの選び方は全部で 11C3=11×10×93×2×1=165{}_{11}C_3 = \frac{11 \times 10 \times 9}{3 \times 2 \times 1} = 165 通り。
したがって、確率は1165\frac{1}{165}となる。
(3) 3つの数字の最小公倍数が12となる場合を考える。
3つの数字は全て12の約数でなければならない。12の約数は1, 2, 3, 4, 6, 12。
最小公倍数が12となるには、少なくとも1つは12が含まれていなければならない。
12を含む場合: (12, 1, x), (12, 2, x), (12, 3, x), (12, 4, x), (12, 6, x)のパターンがある。
12が含まれていなければ、4, 6の組み合わせしか無い。
最小公倍数が12となる組み合わせは、(3, 4, x), (3, 6, x), (4, 6, x)。
(12, 1, 2), (12, 2, 3), (12, 3, 4), (12, 4, 6), (12, 2, 6), (12, 3, 6), (12, 4, 12)
{12, 1, 2}の組み合わせはない
(3,4,x)について、x=1,2,3,4,6,8,9,12。x=1は無い。(3,4,6), (3,4,8), (3,4,9), (3,4,12)
(3,6,x)について、x=1,2,3,4,6,8,9,12。 (3,6,4), (3,6,8), (3,6,9), (3,6,12)
(4,6,x)について、x=1,2,3,4,6,8,9,12。 (4,6,3), (4,6,8), (4,6,9), (4,6,12)
(12, x, y) -> x, yは12の約数。 -> 1,2,3,4,6,12
(12, x, y) = (12, 2, 3), (12, 3, 4), (12, 4, 6)
{3,4,6} => 1
{3,4,8} => 1
{3,4,9} => 1
{3,4,12} => 1
{3,6,4}重複
{3,6,8} => 1
{3,6,9} => 1
{3,6,12} => 1
{4,6,8} => 0
{4,6,9} => 0
{4,6,12} => 1
1+1+1+1+0+1+1+1+0+0+1 = 8
12がある場合:(12,1,2), (12,2,3), (12,3,4), (12,4,6), (12,1,3),(12,1,4),(12,1,6)
12がなければ、3,4,6の組み合わせ
(4) 3つの数字の最小公倍数と3つの数字の最大値が等しい確率を求める。
最小公倍数と最大値が等しい場合、他の2つの数字はその最大値の約数である必要がある。
例えば、(2, 4, 8)は最小公倍数8、最大値8。
例えば、(3, 6, 12)は最小公倍数12、最大値12。
最小公倍数 = 最大値 = xとすると、他の2つの数字はxの約数である。
最大値が2のとき、(2, 1, 1), 1はない。(2, 2, 2)しかない。
最大値が3のとき、(3, 1, 1), (3, 3, 3)。 1はない。(3, 3, 3)しかない。
最大値が4のとき、(4, 1, 1), (4, 2, 2), (4, 4, 4), (4, 1, 2). (4, 2, 4)(4,1,4)
(4, 2, 4)は重複.1はない。(4, 2, 4), (4, 4, 4).
最大値がkのとき、kの約数で構成される組み合わせを数える。
(5) 3つの数字の最大公約数が2であるとき、3つの数字の最小値が2でない確率を求める。

3. 最終的な答え

(1) 1, 2, 3, 4

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