1. 問題の内容
は整数であるとする。 が の倍数ならば、 は の倍数であることを証明する問題です。
2. 解き方の手順
この問題を解くために、対偶を利用します。元の命題「 が の倍数ならば、 は の倍数である」の対偶は「 が の倍数でないならば、 は の倍数でない」となります。この対偶を証明します。
が の倍数でないとき、 は または ( は整数) の形で表すことができます。
(1) のとき
は整数なので、 は で割ると 余る数であり、 の倍数ではありません。
(2) のとき
は整数なので、 は で割ると 余る数であり、 の倍数ではありません。
したがって、 が の倍数でないならば、 は の倍数ではありません。これは対偶が真であることを示しています。対偶が真であるとき、元の命題も真であるため、 が の倍数ならば、 は の倍数であることが証明されました。
3. 最終的な答え
が の倍数ならば、 は の倍数である。 (証明終わり)