$m$, $n$, $k$ は自然数とする。命題「積 $mnk$ が偶数ならば、$m$, $n$, $k$ の少なくとも1つは偶数である」の逆、対偶、裏をそれぞれ述べ、それらの真偽を調べよ。
2025/8/1
1. 問題の内容
, , は自然数とする。命題「積 が偶数ならば、, , の少なくとも1つは偶数である」の逆、対偶、裏をそれぞれ述べ、それらの真偽を調べよ。
2. 解き方の手順
与えられた命題をPとします。Pは「が偶数 の少なくとも1つは偶数」です。
(1) 逆
逆は、「, , の少なくとも1つが偶数ならば、 は偶数である」です。
これは真です。なぜなら、, , のどれか一つでも偶数であれば、積 は必ず偶数になるからです。
(2) 対偶
対偶は、「, , のいずれも偶数でないならば、 は偶数でない」です。
これは真です。対偶は元の命題と同値だからです。 のいずれも偶数でないとき、 はすべて奇数です。奇数同士の積は奇数なので、 は奇数、つまり偶数ではありません。
(3) 裏
裏は、「 が偶数でないならば、, , の少なくとも1つは偶数でない」です。
これは偽です。反例はです。このとき、 は偶数であるため、が偶数でないという仮定を満たしません。
元の命題Pは真です。が偶数ならば、の少なくとも1つは偶数です。これは、が全て奇数ならばは奇数という事から分かります。
3. 最終的な答え
* 逆:「, , の少なくとも1つが偶数ならば、 は偶数である」。真。
* 対偶:「, , のいずれも偶数でないならば、 は偶数でない」。真。
* 裏:「 が偶数でないならば、, , の少なくとも1つは偶数でない」。偽。