自然数 $a_1, a_2$ に対して、漸化式 $a_{k+2} = |a_{k+1} - a_k|$ ($k = 1, 2, ...$) によって数列 $\{a_k\}$ を定める。この数列において初項から 0 ではない項が連続する個数を $n$ とする。つまり、$n$ は $a_{n+1} = 0$ を満たし、$k \le n$ なるすべての自然数 $k$ に対して $a_k > 0$ を満たす自然数である。このとき、以下の設問に答えよ。 (1) $a_1 = 2, a_2 = 3$ のとき、$a_4, a_7, a_{16}$ の値を求めよ。また、$a_1 = 3, a_2 = 6$ のとき、$a_5, a_{16}, a_{100}$ の値を求めよ。 (2) $a_1 = 3, a_2 = 2$ のとき、$n$ と $a_n$ の値を求めよ。また、$a_1 = 4, a_2 = 8$ のとき、$n$ と $a_n$ の値を求めよ。 (3) $a_1 = 15$ とする。このとき、$a_2 < a_1$ かつ $a_n = 1$ となる $a_2$ は全部で何個存在するか。 (4) $a_1 = m, a_2 = 1$ とする。ただし、$m$ は自然数である。このとき、$m$ が偶数であれば $n$ を求め、$m$ が奇数であれば $n$ を $m$ の 1 次式で表せ。
2025/8/1
1. 問題の内容
自然数 に対して、漸化式 () によって数列 を定める。この数列において初項から 0 ではない項が連続する個数を とする。つまり、 は を満たし、 なるすべての自然数 に対して を満たす自然数である。このとき、以下の設問に答えよ。
(1) のとき、 の値を求めよ。また、 のとき、 の値を求めよ。
(2) のとき、 と の値を求めよ。また、 のとき、 と の値を求めよ。
(3) とする。このとき、 かつ となる は全部で何個存在するか。
(4) とする。ただし、 は自然数である。このとき、 が偶数であれば を求め、 が奇数であれば を の 1 次式で表せ。
2. 解き方の手順
(1) のとき、
よって、, 。
なので.
のとき、
よって、。なので
となり定義されない。しかし,のとき,の数列はとなるので, では は の繰り返しとなる。よって、
同様に
(2) のとき、
よって、, 。
のとき、
よって、, 。
(3) のとき、 であり、 となる を求める。
のとき、, , ... となる。
(1 <= k <15)のとき、となるのは、kが1, 2, 3, 4, 5, 6, 7のとき
のとき、数列は なので
のとき、数列は なので
のとき、, , となる。
の数列がとなるとき、
となる。
の時,になる.
なので, となるのは, , つまり, 6個.
よって,でgcdが1となるのは、個
(4) とする。 が偶数のとき、
...
よって、。
が奇数のとき、
...
...
となる?
,
, .
.
よって、 ( が偶数のとき)
( が奇数のとき)
3. 最終的な答え
ア: 2
イ: 0
ウ: 2
エ: 0
オ: 3
カ: 3
キ: 4
ク: 1
ケ: 4
コ: 4
サ: 8
シ: m
ス: 2m-1