(1) 42x+29y=2 の場合: まず、ユークリッドの互除法を用いて、42と29の最大公約数を求める。
42=29⋅1+13 29=13⋅2+3 13=3⋅4+1 3=1⋅3+0 よって、42と29の最大公約数は1である。
次に、上の計算を逆順にたどって、42x+29y=1 を満たす整数解を見つける。 1=13−3⋅4 1=13−(29−13⋅2)⋅4 1=13−29⋅4+13⋅8 1=13⋅9−29⋅4 1=(42−29⋅1)⋅9−29⋅4 1=42⋅9−29⋅9−29⋅4 1=42⋅9−29⋅13 したがって、42⋅9+29⋅(−13)=1 となる。 この式を2倍すると、42⋅18+29⋅(−26)=2 となる。 よって、x=18, y=−26 が一つの解である。 (2) 25x−61y=12 の場合: まず、ユークリッドの互除法を用いて、25と61の最大公約数を求める。
61=25⋅2+11 25=11⋅2+3 11=3⋅3+2 3=2⋅1+1 2=1⋅2+0 よって、25と61の最大公約数は1である。
次に、上の計算を逆順にたどって、25x−61y=1 を満たす整数解を見つける。 1=3−2⋅1 1=3−(11−3⋅3)⋅1 1=3−11+3⋅3 1=3⋅4−11 1=(25−11⋅2)⋅4−11 1=25⋅4−11⋅8−11 1=25⋅4−11⋅9 1=25⋅4−(61−25⋅2)⋅9 1=25⋅4−61⋅9+25⋅18 1=25⋅22−61⋅9 したがって、25⋅22−61⋅9=1 となる。 この式を12倍すると、25⋅264−61⋅108=12 となる。 よって、x=264, y=108 が一つの解である。