(1) 関数 $f(x) = x^2 - 2kx + 1$ の最小値が -3 となるような正の数 $k$ の値を求める。 (2) 2次関数 $y = ax^2 + 2ax + a^2$ が最大値 6 をとるとき、定数 $a$ の値を求める。

代数学二次関数平方完成最大値最小値
2025/5/9

1. 問題の内容

(1) 関数 f(x)=x22kx+1f(x) = x^2 - 2kx + 1 の最小値が -3 となるような正の数 kk の値を求める。
(2) 2次関数 y=ax2+2ax+a2y = ax^2 + 2ax + a^2 が最大値 6 をとるとき、定数 aa の値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
与えられた2次関数 f(x)=x22kx+1f(x) = x^2 - 2kx + 1 を平方完成する。
f(x)=(xk)2k2+1f(x) = (x-k)^2 -k^2 + 1
この関数の最小値は k2+1-k^2 + 1 である。
問題文より、最小値は -3 なので、k2+1=3-k^2 + 1 = -3 となる。
これを解いて、k2=4k^2 = 4 を得る。
kk は正の数なので、k=2k = 2 となる。
(2)
与えられた2次関数 y=ax2+2ax+a2y = ax^2 + 2ax + a^2 を変形する。
y=a(x2+2x)+a2y = a(x^2 + 2x) + a^2
y=a(x2+2x+11)+a2y = a(x^2 + 2x + 1 - 1) + a^2
y=a((x+1)21)+a2y = a((x+1)^2 - 1) + a^2
y=a(x+1)2a+a2y = a(x+1)^2 - a + a^2
最大値を持つためには、a<0a < 0 である必要がある。
このとき、最大値は a+a2-a + a^2 となる。
問題文より、最大値は 6 なので、a+a2=6-a + a^2 = 6 となる。
これを解いて、a2a6=0a^2 - a - 6 = 0 を得る。
(a3)(a+2)=0(a-3)(a+2) = 0
したがって、a=3a = 3 または a=2a = -2 となる。
a<0a < 0 である必要があるので、a=2a = -2 となる。

3. 最終的な答え

(1) k=2k=2
(2) a=2a=-2

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