数列 $\{a_k\}$ の第 $k$ 項 $a_k$ ($k \le n$) と和 $S$ を求める問題です。数列は $1(2n-1), 3(2n-3), 5(2n-5), \dots , (2n-3) \cdot 3, (2n-1) \cdot 1$ で与えられています。

代数学数列シグマ等差数列計算
2025/5/16

1. 問題の内容

数列 {ak}\{a_k\} の第 kkaka_k (knk \le n) と和 SS を求める問題です。数列は
1(2n1),3(2n3),5(2n5),,(2n3)3,(2n1)11(2n-1), 3(2n-3), 5(2n-5), \dots , (2n-3) \cdot 3, (2n-1) \cdot 1
で与えられています。

2. 解き方の手順

まず、数列の第 kkaka_k を求めます。
aka_k は奇数と (2n(2k1))(2n - (2k-1)) の積で表されています。
奇数の部分は 2k12k-1 で表され、(2n(2k1))(2n - (2k-1)) の部分は 2n2k+12n - 2k + 1 となります。したがって、aka_k は次のように表されます。
ak=(2k1)(2n2k+1)a_k = (2k-1)(2n-2k+1)
次に、和 SS を求めます。S=k=1nakS = \sum_{k=1}^{n} a_k となります。
S=k=1n(2k1)(2n2k+1)=k=1n(4nk4k2+2k2n+2k1)S = \sum_{k=1}^{n} (2k-1)(2n-2k+1) = \sum_{k=1}^{n} (4nk - 4k^2 + 2k - 2n + 2k - 1)
S=k=1n(4nk4k2+4k2n1)S = \sum_{k=1}^{n} (4nk - 4k^2 + 4k - 2n - 1)
ここで、k=1nk=n(n+1)2\sum_{k=1}^{n} k = \frac{n(n+1)}{2}k=1nk2=n(n+1)(2n+1)6\sum_{k=1}^{n} k^2 = \frac{n(n+1)(2n+1)}{6}k=1n1=n\sum_{k=1}^{n} 1 = n を用いると、
S=4nn(n+1)24n(n+1)(2n+1)6+4n(n+1)2(2n+1)nS = 4n \cdot \frac{n(n+1)}{2} - 4 \cdot \frac{n(n+1)(2n+1)}{6} + 4 \cdot \frac{n(n+1)}{2} - (2n+1) \cdot n
S=2n2(n+1)23n(n+1)(2n+1)+2n(n+1)2n2nS = 2n^2(n+1) - \frac{2}{3} n(n+1)(2n+1) + 2n(n+1) - 2n^2 - n
S=2n3+2n223n(2n2+3n+1)+2n2+2n2n2nS = 2n^3 + 2n^2 - \frac{2}{3} n (2n^2 + 3n + 1) + 2n^2 + 2n - 2n^2 - n
S=2n3+2n243n32n223n+nS = 2n^3 + 2n^2 - \frac{4}{3} n^3 - 2n^2 - \frac{2}{3}n + n
S=2n343n3+n23nS = 2n^3 - \frac{4}{3} n^3 + n - \frac{2}{3} n
S=6n34n33+3n2n3=2n33+n3=n(2n2+1)3S = \frac{6n^3 - 4n^3}{3} + \frac{3n - 2n}{3} = \frac{2n^3}{3} + \frac{n}{3} = \frac{n(2n^2+1)}{3}

3. 最終的な答え

kk 項: ak=(2k1)(2n2k+1)a_k = (2k-1)(2n-2k+1)
和: S=n(2n2+1)3S = \frac{n(2n^2+1)}{3}

「代数学」の関連問題

初項が80、公差が-7の等差数列 $\{a_n\}$ において、初項から第 $n$ 項までの和を $S_n$ とするとき、$S_n$ の最大値を求めよ。

数列等差数列最大値
2025/5/16

連続する2つの奇数について、大きい数の平方から小さい数の平方を引いた差が何かの倍数になるかを求め、その倍数として考えられる最大のものを答えます。そして、その答えになることを証明します。

整数の性質因数分解平方倍数証明
2025/5/16

与えられた四次方程式 $2x^4 - 3x^3 - x^2 - 3x + 2 = 0$ を、以下の手順で解く問題です。 (1) 両辺を $x^2$ で割って、 $t = x + \frac{1}{x}...

四次方程式方程式解の公式因数分解複素数
2025/5/16

連続する3つの偶数の中で、最も小さい数と最も大きい数の積が4の倍数になることを証明します。

整数証明倍数因数分解
2025/5/16

与えられた数式 $\frac{x}{(x-2)^2}$ を可能な限り単純化すること。

式の簡略化分数式代数
2025/5/16

3つの連続する整数について、最小の数と最大の数の積に1を加えたものが、中央の数の平方に等しいことを証明する。

整数の性質代数的な証明因数分解
2025/5/16

連続する2つの奇数について、大きい数の平方から小さい数の平方を引いた差が何かの倍数になるかを求め、さらに、それが大きい奇数の何倍になるかを証明する問題です。

整数の性質奇数平方因数分解倍数
2025/5/16

連続する3つの整数を $n$, $n+1$, $n+2$ と表すとき、最大の数の平方から最小の数の平方を引いた差 $(n+2)^2 - n^2$ が中央の数の4倍 $4(n+1)$ に等しくなることを...

整数の性質展開等式の証明
2025/5/16

式 $(a-b+2c)^2$ を展開し、与えられた選択肢の中から正しいものを選択する。

展開多項式二次式
2025/5/16

与えられた数式は絶対値を含んだ式、$|2x - 3|$ です。この数式について、特に指示がないため、ここでは絶対値の記号を取り払う方法を記述します。

絶対値不等式場合分け
2025/5/16