$P(x)$ は実数係数の多項式で、$P(x) = 0$ は虚数解 $1 + \sqrt{2}i$ を持つ。このとき、$1 - \sqrt{2}i$ も $P(x) = 0$ の解であることを示す問題。具体的には、 (1) $1 \pm \sqrt{2}i$ を解とする $x^2$ の係数が1である2次方程式を求める。 (2) $P(x)$ を (1) で求めた2次式 $S(x)$ で割ったときの商を $Q(x)$、余りを $R(x) = mx + n$ ($m, n$ は実数) とすると、 $P(x) = S(x)Q(x) + R(x)$ となる。 (3) $1 + \sqrt{2}i$ が $P(x) = 0$ と $S(x) = 0$ の解であることを利用して、$R(1 + \sqrt{2}i) = 0$ となることから、$m$ と $n$ の値を求める。 (4) $R(x) = 0$ となることから、$1 - \sqrt{2}i$ も $P(x) = 0$ の解であることを示す。
2025/5/16
1. 問題の内容
は実数係数の多項式で、 は虚数解 を持つ。このとき、 も の解であることを示す問題。具体的には、
(1) を解とする の係数が1である2次方程式を求める。
(2) を (1) で求めた2次式 で割ったときの商を 、余りを ( は実数) とすると、
となる。
(3) が と の解であることを利用して、 となることから、 と の値を求める。
(4) となることから、 も の解であることを示す。
2. 解き方の手順
(1) を解とする の係数が1である2次方程式は、解と係数の関係より、
解の和は
解の積は
したがって、
よって、。ア=2、イ=3。
(2) を で割ったときの商が 、余りが であるから、
ウ =
(3) であり、 が と の解であるから、 かつ 。
これらを に代入すると、
よって、。エ=0。
は実数であるから、
したがって、 かつ 。オ=0、カ=0。
(4)
したがって、
なぜならば、 の解は だから、。
よって、 も の解である。
より、キ=
3. 最終的な答え
ア=2
イ=3
ウ=
エ=0
オ=0
カ=0
キ=