一次元上を等加速度運動している物体がある。時刻 $t=0$ に点 $P(x=0)$ を右向きに $12 \mathrm{m/s}$ の速さで通過する。8.0秒後には点Qを左向きに $20 \mathrm{m/s}$ の速さで通過した。 (1) この物体の加速度の大きさと向きを求めよ。 (2) この物体が折り返し地点Rに達する時刻 $t_R$ [s] と点Rの位置 $x_R$ [m] を求めよ。 (3) 点Pを左向きに通過する時刻 $t_P$ [s] とその時の速さ $v_P$ [m/s] を求めよ。

応用数学物理運動等加速度運動力学
2025/6/2

1. 問題の内容

一次元上を等加速度運動している物体がある。時刻 t=0t=0 に点 P(x=0)P(x=0) を右向きに 12m/s12 \mathrm{m/s} の速さで通過する。8.0秒後には点Qを左向きに 20m/s20 \mathrm{m/s} の速さで通過した。
(1) この物体の加速度の大きさと向きを求めよ。
(2) この物体が折り返し地点Rに達する時刻 tRt_R [s] と点Rの位置 xRx_R [m] を求めよ。
(3) 点Pを左向きに通過する時刻 tPt_P [s] とその時の速さ vPv_P [m/s] を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 等加速度運動の公式 v=v0+atv = v_0 + at を用いる。右向きを正とすると、
20m/s=12m/s+a(8.0s)-20 \mathrm{m/s} = 12 \mathrm{m/s} + a (8.0 \mathrm{s})
8a=328a = -32 なので
a=4.0m/s2a = -4.0 \mathrm{m/s^2}
よって、加速度は左向きに 4.0m/s24.0 \mathrm{m/s^2} である。
(2) 折り返すとき速度は 0m/s0 \mathrm{m/s} となるから、
0=12m/s+(4.0m/s2)tR0 = 12 \mathrm{m/s} + (-4.0 \mathrm{m/s^2}) t_R
4tR=124t_R = 12 なので
tR=3.0st_R = 3.0 \mathrm{s}
点Rの位置 xRx_R は、等加速度運動の公式 x=v0t+12at2x = v_0 t + \frac{1}{2} a t^2 より、
xR=(12m/s)(3.0s)+12(4.0m/s2)(3.0s)2=36m18m=18mx_R = (12 \mathrm{m/s}) (3.0 \mathrm{s}) + \frac{1}{2} (-4.0 \mathrm{m/s^2}) (3.0 \mathrm{s})^2 = 36 \mathrm{m} - 18 \mathrm{m} = 18 \mathrm{m}
(3) 点Pを左向きに通過するとき x=0x=0 なので、
0=(12m/s)t+12(4.0m/s2)t20 = (12 \mathrm{m/s}) t + \frac{1}{2} (-4.0 \mathrm{m/s^2}) t^2
0=12t2t2=t(122t)0 = 12t - 2t^2 = t(12 - 2t)
t=0,6.0t = 0, 6.0
よって、点Pを左向きに通過する時刻は tP=6.0st_P = 6.0 \mathrm{s}
この時の速度は、
vP=v0+at=12m/s+(4.0m/s2)(6.0s)=12m/s24m/s=12m/sv_P = v_0 + at = 12 \mathrm{m/s} + (-4.0 \mathrm{m/s^2}) (6.0 \mathrm{s}) = 12 \mathrm{m/s} - 24 \mathrm{m/s} = -12 \mathrm{m/s}
速さは 12m/s12 \mathrm{m/s}

3. 最終的な答え

(1) 加速度:左向きに 4.0m/s24.0 \mathrm{m/s^2}
(2) 時刻 tR=3.0st_R = 3.0 \mathrm{s}, 位置 xR=18mx_R = 18 \mathrm{m}
(3) 時刻 tP=6.0st_P = 6.0 \mathrm{s}, 速さ vP=12m/sv_P = 12 \mathrm{m/s}

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