(1) 5人の生徒の英語と数学のテストの成績が表で与えられている。(a)英語の平均点を求める。(b)数学の分散を求める。(c)数学と英語の相関係数を求める。 (2) 整式$P(x)$を$x^2 - 2x - 3$で割った余りが$2x-1$であるとき、${P(x)}^3 - P(x)$を$x^2 - 2x - 3$で割った余りを求める。 (3) 関数$f(x) = \int_0^x (-t^3 + t^2 + 2t) dt$ が最大値を取る$x$の値と、その最大値を求める。 (4) $x \geq 1, y \geq 1$ であり、$(\log_3 x - 2)^2 + (\log_3 y)^2 = 5$が成り立つとき、$xy^2$の最小値を求める。

応用数学統計平均分散相関係数多項式の割り算積分最大値対数相加相乗平均
2025/6/17

1. 問題の内容

(1) 5人の生徒の英語と数学のテストの成績が表で与えられている。(a)英語の平均点を求める。(b)数学の分散を求める。(c)数学と英語の相関係数を求める。
(2) 整式P(x)P(x)x22x3x^2 - 2x - 3で割った余りが2x12x-1であるとき、P(x)3P(x){P(x)}^3 - P(x)x22x3x^2 - 2x - 3で割った余りを求める。
(3) 関数f(x)=0x(t3+t2+2t)dtf(x) = \int_0^x (-t^3 + t^2 + 2t) dt が最大値を取るxxの値と、その最大値を求める。
(4) x1,y1x \geq 1, y \geq 1 であり、(log3x2)2+(log3y)2=5(\log_3 x - 2)^2 + (\log_3 y)^2 = 5が成り立つとき、xy2xy^2の最小値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
(a) 英語の平均点は 3+3+8+8+85=305=6\frac{3+3+8+8+8}{5} = \frac{30}{5} = 6
(b) 数学の平均点は 2+3+6+5+95=255=5\frac{2+3+6+5+9}{5} = \frac{25}{5} = 5
数学の分散は (25)2+(35)2+(65)2+(55)2+(95)25=9+4+1+0+165=305=6\frac{(2-5)^2 + (3-5)^2 + (6-5)^2 + (5-5)^2 + (9-5)^2}{5} = \frac{9+4+1+0+16}{5} = \frac{30}{5} = 6
(c) 数学と英語の共分散は、15[(25)(36)+(35)(36)+(65)(86)+(55)(86)+(95)(86)]=15[(3)(3)+(2)(3)+(1)(2)+(0)(2)+(4)(2)]=15[9+6+2+0+8]=255=5\frac{1}{5}[(2-5)(3-6) + (3-5)(3-6) + (6-5)(8-6) + (5-5)(8-6) + (9-5)(8-6)] = \frac{1}{5}[(-3)(-3) + (-2)(-3) + (1)(2) + (0)(2) + (4)(2)] = \frac{1}{5}[9+6+2+0+8] = \frac{25}{5} = 5
英語の標準偏差は (36)2+(36)2+(86)2+(86)2+(86)25=9+9+4+4+45=305=6\sqrt{\frac{(3-6)^2 + (3-6)^2 + (8-6)^2 + (8-6)^2 + (8-6)^2}{5}} = \sqrt{\frac{9+9+4+4+4}{5}} = \sqrt{\frac{30}{5}} = \sqrt{6}
数学の標準偏差は 6\sqrt{6}
相関係数は 566=560.83333\frac{5}{\sqrt{6}\sqrt{6}} = \frac{5}{6} \approx 0.83333
小数第3位を四捨五入すると 0.83。
(2)
P(x)=(x22x3)Q(x)+2x1P(x) = (x^2 - 2x - 3)Q(x) + 2x - 1
P(x)3P(x)=[(x22x3)Q(x)+2x1]3[(x22x3)Q(x)+2x1]P(x)^3 - P(x) = [ (x^2 - 2x - 3)Q(x) + 2x - 1 ]^3 - [ (x^2 - 2x - 3)Q(x) + 2x - 1 ]
P(x)3P(x)=(2x1)3(2x1)+(x22x3)R(x)P(x)^3 - P(x) = (2x-1)^3 - (2x-1) + (x^2-2x-3)R(x)
(2x1)3(2x1)=(8x312x2+6x1)(2x1)=8x312x2+4x=(x22x3)(8x+4)+28x+12(2x-1)^3 - (2x-1) = (8x^3 - 12x^2 + 6x - 1) - (2x - 1) = 8x^3 - 12x^2 + 4x = (x^2 - 2x - 3)(8x+4) + 28x + 12
8x312x2+4x=(x22x3)(8x+4)+(16+12+4)x+128x^3 - 12x^2 + 4x = (x^2-2x-3)(8x+4) + (16+12+4)x+12
(x22x3)=(x3)(x+1)(x^2 - 2x - 3) = (x-3)(x+1)
P(3)=2(3)1=5P(3) = 2(3)-1 = 5
P(1)=2(1)1=3P(-1) = 2(-1) - 1 = -3
P(x)3P(x)P(x)^3 - P(x)x22x3x^2-2x-3で割った余りをax+bax+bとする
P(3)3P(3)=535=1255=120=3a+bP(3)^3 - P(3) = 5^3 - 5 = 125 - 5 = 120 = 3a + b
P(1)3P(1)=(3)3(3)=27+3=24=a+bP(-1)^3 - P(-1) = (-3)^3 - (-3) = -27 + 3 = -24 = -a + b
4a=1444a = 144
a=36a = 36
b=24+a=12b = -24 + a = 12
よって、余りは36x+1236x+12
(3)
f(x)=0x(t3+t2+2t)dt=[14t4+13t3+t2]0x=14x4+13x3+x2f(x) = \int_0^x (-t^3 + t^2 + 2t) dt = [-\frac{1}{4}t^4 + \frac{1}{3}t^3 + t^2]_0^x = -\frac{1}{4}x^4 + \frac{1}{3}x^3 + x^2
f(x)=x3+x2+2x=x(x2x2)=x(x2)(x+1)f'(x) = -x^3 + x^2 + 2x = -x(x^2 - x - 2) = -x(x-2)(x+1)
f(x)=0f'(x) = 0 となるのは x=1,0,2x=-1, 0, 2
f(x)>0f'(x) > 0 となるのは x<1,0<x<2x<-1, 0<x<2
f(x)<0f'(x) < 0 となるのは 1<x<0,x>2-1<x<0, x>2
x=2x = 2 で最大値をとる。
f(2)=14(16)+13(8)+4=4+83+4=83f(2) = -\frac{1}{4}(16) + \frac{1}{3}(8) + 4 = -4 + \frac{8}{3} + 4 = \frac{8}{3}
(4)
(log3x2)2+(log3y)2=5(\log_3 x - 2)^2 + (\log_3 y)^2 = 5
log3x=X,log3y=Y\log_3 x = X, \log_3 y = Y とおくと、(X2)2+Y2=5(X-2)^2 + Y^2 = 5
x1x \geq 1 なので X0X \geq 0
y1y \geq 1 なので Y0Y \geq 0
XY2XY^2 の最小値を求める。
log3(xy2)=log3x+2log3y=X+2Y\log_3(xy^2) = \log_3 x + 2\log_3 y = X + 2Y
X+2Y=kX+2Y = k とおくと、 X=k2YX = k - 2Y
(k2Y2)2+Y2=5(k - 2Y - 2)^2 + Y^2 = 5
(k2)24(k2)Y+4Y2+Y2=5(k-2)^2 - 4(k-2)Y + 4Y^2 + Y^2 = 5
5Y24(k2)Y+(k2)25=05Y^2 - 4(k-2)Y + (k-2)^2 - 5 = 0
このYYについての二次方程式がY0Y \geq 0の範囲で解を持つ条件は、判別式D0D \geq 0
D=16(k2)220((k2)25)=16(k2)220(k2)2+100=4(k2)2+1000D = 16(k-2)^2 - 20((k-2)^2 - 5) = 16(k-2)^2 - 20(k-2)^2 + 100 = -4(k-2)^2 + 100 \geq 0
(k2)225(k-2)^2 \leq 25
5k25-5 \leq k-2 \leq 5
3k7-3 \leq k \leq 7
k=3k = -3 のとき Y=4(5)±010=2Y = \frac{4(-5) \pm \sqrt{0}}{10} = -2 これはY0Y \geq 0 に反する。
なので、 Y=0Y = 0 のとき (X2)2=5(X-2)^2 = 5, X=2+5X = 2 + \sqrt{5} これはX0X \geq 0 を満たす。
k=X+2Y=2+5k = X + 2Y = 2 + \sqrt{5}
xy2=32+5xy^2 = 3^{2+\sqrt{5}}
D=0D = 0 のとき Y=4(k2)10=2(k2)5Y = \frac{4(k-2)}{10} = \frac{2(k-2)}{5}
X=k2Y=k4(k2)5=k+85X = k - 2Y = k - \frac{4(k-2)}{5} = \frac{k+8}{5}
2(k2)50    k2\frac{2(k-2)}{5} \geq 0 \implies k \geq 2
k+850    k8\frac{k+8}{5} \geq 0 \implies k \geq -8
k2k \geq 2
y=1y = 1 のとき (log3x2)2=5(\log_3 x - 2)^2 = 5, log3x=2+5,25\log_3 x = 2 + \sqrt{5}, 2 - \sqrt{5}. よってx=32+5,325x = 3^{2+\sqrt{5}}, 3^{2-\sqrt{5}}
最小となるのは x=325x = 3^{2-\sqrt{5}} のときなので、 xy2=325xy^2 = 3^{2-\sqrt{5}}
x=1x=1 のとき、(log3y)2=5,log3y=±5(\log_3 y)^2 = 5, \log_3 y = \pm \sqrt{5} よってy=35,35y = 3^{\sqrt{5}}, 3^{-\sqrt{5}}. これはy1y \geq 1 に反する。
(2-\sqrt{5} , 1) の時、最小値を取る。

3. 最終的な答え

(1) (a) ア: 6 (b) イ: 6 (c) ウエ: 0.83
(2) オカ: 36, キク: 12
(3) ケ: 2, コ/サ: 8/3
(4) シ: 3^(2-sqrt(5))

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