(1) x=30, x=50のときに19時から21時まで定価で販売した場合の総利益を求める。
定価は500円、原価は150円なので、1個あたりの利益は 500 - 150 = 350円。
x個すべて売れた場合、総利益は 350x となる。
(i) x = 30 のとき、1時間あたり20個売れるため、2時間で最大40個売れる。したがって、すべて売れる。
総利益は、350×30=10500 円。 (ii) x = 50 のとき、2時間で最大40個売れるため、10個残る。
売れた40個の利益は 350×40=14000 円。 残った10個の損失は 150×10=1500 円。 総利益は 14000−1500=12500 円。 (2) 19時から21時まで20%引きで販売する場合、売り上げ総利益が14000円以上となるようなxの範囲を求める。
20%引きの場合、販売価格は 500 x 0.8 = 400円。1個あたりの利益は 400 - 150 = 250円。
1時間あたり30個売れるため、2時間で最大60個売れる。
(i) x≤60 の場合、すべて売れる。 250x≥14000 を解くと x≥56。 したがって、 56≤x≤60。 (ii) x>60 の場合、60個売れて x−60 個残る。 売れた60個の利益は 250×60=15000 円。 残った x−60 個の損失は 150(x−60) 円。 総利益は 15000−150(x−60) 円。 15000−150(x−60)≥14000 を解くと 15000−150x+9000≥14000 より 10000≥150x つまり x≤15010000=3200≈66.67。 したがって、 60<x≤66。 (i)(ii)より、56≤x≤66。 (3) 71≤x≤100 のとき、販売方法[B]の総利益が[A]の総利益よりも多くなるようなxの範囲を求める。 [A] 19時から20時まで定価で販売し、20時から21時まで半額で販売。
[B] 19時から20時まで20%引きで販売し、20時から21時まで半額で販売。
(i) [A]の場合
19時から20時までに20個売れる。利益は 350×20=7000 円。 20時から21時までに残った x−20 個のうち、半額(250円)で売れるのは最大50個。 利益は 250 - 150 = 100円なので、100×50=5000 円。 x−20>50 の場合、残るのは x−70 個。損失は 150(x−70) 円。 したがって総利益は 7000+5000−150(x−70)=12000−150x+10500=22500−150x x≤70 の場合、すべての x−20 個が半額で売れる。 総利益は 7000+(x−20)×100=7000+100x−2000=5000+100x (ii) [B]の場合
19時から20時までに30個売れる。利益は 250×30=7500 円。 20時から21時までに残った x−30 個のうち、半額(250円)で売れるのは最大50個。 利益は 250 - 150 = 100円なので、100×50=5000 円。 x−30>50 の場合、残るのは x−80 個。損失は 150(x−80) 円。 総利益は 7500+5000−150(x−80)=12500−150x+12000=24500−150x x≤80 の場合、すべての x−30 個が半額で売れる。 総利益は 7500+(x−30)×100=7500+100x−3000=4500+100x ここで71≤x≤100なので、[A]の総利益は22500−150x、[B]の総利益は24500−150x 24500−150x>22500−150x これは常に成り立つため、71≤x≤100のすべてのxで、[B]の販売方法が[A]の販売方法より利益が大きい。