円に内接する四角形ABCDがあり、$AB=3$, $BC=5$, $CD=5$, $DA=8$ である。$\angle ABC$の角度、線分$AC$の長さ、そして四角形$ABCD$の面積を求めよ。

幾何学円に内接する四角形余弦定理面積三角関数
2025/6/9

1. 問題の内容

円に内接する四角形ABCDがあり、AB=3AB=3, BC=5BC=5, CD=5CD=5, DA=8DA=8 である。ABC\angle ABCの角度、線分ACACの長さ、そして四角形ABCDABCDの面積を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) ABC=θ\angle ABC = \thetaとおく。四角形ABCDが円に内接するので、ADC=180θ\angle ADC = 180^\circ - \thetaとなる。
(2) ABC\triangle ABCにおいて、余弦定理より
AC2=AB2+BC22(AB)(BC)cosθAC^2 = AB^2 + BC^2 - 2(AB)(BC)\cos{\theta}
AC2=32+522(3)(5)cosθ=9+2530cosθ=3430cosθAC^2 = 3^2 + 5^2 - 2(3)(5)\cos{\theta} = 9+25 - 30\cos{\theta} = 34 - 30\cos{\theta}
(3) ADC\triangle ADCにおいて、余弦定理より
AC2=AD2+CD22(AD)(CD)cos(180θ)AC^2 = AD^2 + CD^2 - 2(AD)(CD)\cos{(180^\circ - \theta)}
AC2=82+522(8)(5)cos(180θ)=64+2580(cosθ)=89+80cosθAC^2 = 8^2 + 5^2 - 2(8)(5)\cos{(180^\circ - \theta)} = 64+25 - 80(-\cos{\theta}) = 89 + 80\cos{\theta}
(4) (2)と(3)より、3430cosθ=89+80cosθ34 - 30\cos{\theta} = 89 + 80\cos{\theta}
110cosθ=55110\cos{\theta} = -55
cosθ=12\cos{\theta} = -\frac{1}{2}
よって、θ=120\theta = 120^\circ
(5) AC2=3430cos120=3430(12)=34+15=49AC^2 = 34 - 30\cos{120^\circ} = 34 - 30(-\frac{1}{2}) = 34 + 15 = 49
AC=7AC = 7
(6) 四角形ABCDの面積をSとする。
S=ABC+ADC=12(3)(5)sin120+12(8)(5)sin(180120)S = \triangle ABC + \triangle ADC = \frac{1}{2}(3)(5)\sin{120^\circ} + \frac{1}{2}(8)(5)\sin{(180^\circ - 120^\circ)}
S=152sin120+402sin60=15232+2032=1534+103=153+4034=5534S = \frac{15}{2}\sin{120^\circ} + \frac{40}{2}\sin{60^\circ} = \frac{15}{2} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} + 20 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{15\sqrt{3}}{4} + 10\sqrt{3} = \frac{15\sqrt{3} + 40\sqrt{3}}{4} = \frac{55\sqrt{3}}{4}

3. 最終的な答え

ABC=120\angle ABC = 120^\circ
AC=7AC = 7
四角形ABCDの面積は 5534\frac{55\sqrt{3}}{4}

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