2次方程式 $x^2 + 2ax + a + 2 = 0$ が異なる2つの虚数解を持つときの、定数 $a$ の値の範囲を求める。

代数学二次方程式判別式不等式虚数解
2025/7/1

1. 問題の内容

2次方程式 x2+2ax+a+2=0x^2 + 2ax + a + 2 = 0 が異なる2つの虚数解を持つときの、定数 aa の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

2次方程式が異なる2つの虚数解を持つための条件は、判別式 DD が負であることです。
判別式 DD は、2次方程式 ax2+bx+c=0ax^2+bx+c=0 に対して、D=b24acD = b^2 - 4ac で与えられます。
与えられた2次方程式 x2+2ax+a+2=0x^2 + 2ax + a + 2 = 0 において、a=1a=1, b=2ab=2a, c=a+2c=a+2 であるから、判別式 DD は次のようになります。
D=(2a)24(1)(a+2)D = (2a)^2 - 4(1)(a+2)
D=4a24(a+2)D = 4a^2 - 4(a+2)
D=4a24a8D = 4a^2 - 4a - 8
異なる2つの虚数解を持つためには D<0D < 0 である必要があるので、次の不等式を解きます。
4a24a8<04a^2 - 4a - 8 < 0
両辺を4で割ると
a2a2<0a^2 - a - 2 < 0
この不等式を解くために、まず2次方程式 a2a2=0a^2 - a - 2 = 0 を解きます。
(a2)(a+1)=0(a-2)(a+1) = 0
よって、a=2a = 2 または a=1a = -1
したがって、a2a2<0a^2 - a - 2 < 0 の解は 1<a<2-1 < a < 2 となります。

3. 最終的な答え

1<a<2-1 < a < 2

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