定数 $m$ を用いた3つの2次方程式が与えられています。それぞれの2次方程式の解の種類(異なる2つの実数解、重解、異なる2つの虚数解)を判別します。 (1) $x^2 + 3x + m - 1 = 0$ (2) $2x^2 - (m+1)x + 2 = 0$ (3) $5x^2 - 2x - m + 3 = 0$

代数学二次方程式判別式解の判別
2025/7/1

1. 問題の内容

定数 mm を用いた3つの2次方程式が与えられています。それぞれの2次方程式の解の種類(異なる2つの実数解、重解、異なる2つの虚数解)を判別します。
(1) x2+3x+m1=0x^2 + 3x + m - 1 = 0
(2) 2x2(m+1)x+2=02x^2 - (m+1)x + 2 = 0
(3) 5x22xm+3=05x^2 - 2x - m + 3 = 0

2. 解き方の手順

2次方程式 ax2+bx+c=0ax^2 + bx + c = 0 の判別式 DDD=b24acD = b^2 - 4ac で与えられます。
- D>0D > 0 のとき、異なる2つの実数解を持ちます。
- D=0D = 0 のとき、重解(実数解)を持ちます。
- D<0D < 0 のとき、異なる2つの虚数解を持ちます。
(1) x2+3x+m1=0x^2 + 3x + m - 1 = 0
a=1a = 1, b=3b = 3, c=m1c = m - 1
D=324(1)(m1)=94m+4=134mD = 3^2 - 4(1)(m - 1) = 9 - 4m + 4 = 13 - 4m
- D>0D > 0 のとき、134m>013 - 4m > 0 より m<134m < \frac{13}{4} のとき、異なる2つの実数解を持ちます。
- D=0D = 0 のとき、134m=013 - 4m = 0 より m=134m = \frac{13}{4} のとき、重解を持ちます。
- D<0D < 0 のとき、134m<013 - 4m < 0 より m>134m > \frac{13}{4} のとき、異なる2つの虚数解を持ちます。
(2) 2x2(m+1)x+2=02x^2 - (m+1)x + 2 = 0
a=2a = 2, b=(m+1)b = -(m+1), c=2c = 2
D=((m+1))24(2)(2)=(m+1)216=m2+2m+116=m2+2m15=(m+5)(m3)D = (-(m+1))^2 - 4(2)(2) = (m+1)^2 - 16 = m^2 + 2m + 1 - 16 = m^2 + 2m - 15 = (m+5)(m-3)
- D>0D > 0 のとき、(m+5)(m3)>0(m+5)(m-3) > 0 より m<5m < -5 または m>3m > 3 のとき、異なる2つの実数解を持ちます。
- D=0D = 0 のとき、(m+5)(m3)=0(m+5)(m-3) = 0 より m=5m = -5 または m=3m = 3 のとき、重解を持ちます。
- D<0D < 0 のとき、(m+5)(m3)<0(m+5)(m-3) < 0 より 5<m<3-5 < m < 3 のとき、異なる2つの虚数解を持ちます。
(3) 5x22xm+3=05x^2 - 2x - m + 3 = 0
a=5a = 5, b=2b = -2, c=m+3c = -m + 3
D=(2)24(5)(m+3)=4+20m60=20m56D = (-2)^2 - 4(5)(-m + 3) = 4 + 20m - 60 = 20m - 56
- D>0D > 0 のとき、20m56>020m - 56 > 0 より m>5620=145m > \frac{56}{20} = \frac{14}{5} のとき、異なる2つの実数解を持ちます。
- D=0D = 0 のとき、20m56=020m - 56 = 0 より m=145m = \frac{14}{5} のとき、重解を持ちます。
- D<0D < 0 のとき、20m56<020m - 56 < 0 より m<145m < \frac{14}{5} のとき、異なる2つの虚数解を持ちます。

3. 最終的な答え

(1)
- m<134m < \frac{13}{4} のとき、異なる2つの実数解
- m=134m = \frac{13}{4} のとき、重解
- m>134m > \frac{13}{4} のとき、異なる2つの虚数解
(2)
- m<5m < -5 または m>3m > 3 のとき、異なる2つの実数解
- m=5m = -5 または m=3m = 3 のとき、重解
- 5<m<3-5 < m < 3 のとき、異なる2つの虚数解
(3)
- m>145m > \frac{14}{5} のとき、異なる2つの実数解
- m=145m = \frac{14}{5} のとき、重解
- m<145m < \frac{14}{5} のとき、異なる2つの虚数解

「代数学」の関連問題

与えられた放物線を、x軸方向に1、y軸方向に-2だけ平行移動したときの放物線の方程式を求める問題です。 (1) $y = -x^2$ (2) $y = 2x^2 + 4x$ (3) $y = 3x^2...

放物線平行移動二次関数数式
2025/7/1

ある品物の売価が1個100円のとき、1日300個の売り上げがあります。売価を1個につき1円値上げすると、1日2個の割合で売り上げが減ります。1日の売り上げ金額を最大にするには、売価をいくらにするとよい...

二次関数最大値応用問題価格設定
2025/7/1

放物線 $y = x^2 - 2\sqrt{2}x + m^2 - m$ が x 軸と接するように、定数 $m$ の値を定める問題です。

二次関数判別式二次方程式接する因数分解
2025/7/1

次の式を計算します。 $\sqrt{5-2\sqrt{6}} - \frac{1}{\sqrt{2} + \sqrt{3}}$

根号式の計算平方根有理化
2025/7/1

方程式 $|x-1| + |x+2| = 5$ を解きます。絶対値記号を含む方程式を解く問題です。

絶対値方程式場合分け
2025/7/1

2次関数 $y = x^2 + mx + m + 3$ のグラフが x 軸に接するとき、定数 $m$ の値を求め、そのときの接点の座標を求める。

二次関数二次方程式判別式接点
2025/7/1

与えられた6つの二次関数について、最大値または最小値を求めます。 (1) $y = x^2 + 5$ (2) $y = -3x^2 - 2$ (3) $y = 3(x+2)^2 + 1$ (4) $y...

二次関数最大値最小値平方完成頂点
2025/7/1

次の関数のグラフと $x$ 軸の共有点の座標を求めます。 (2) $y=(x+1)(x-5)$

二次関数グラフx軸との共有点因数分解
2025/7/1

与えられた2つの式を計算します。 (1) $\frac{2}{1+a} + \frac{4}{1+a^2} + \frac{2}{1-a} + \frac{8}{1+a^4}$ (2) $\frac{...

分数式式変形因数分解通分
2025/7/1

2次方程式の実数解の個数を判別式を使って求める問題です。 問題235(1) $x^2 - 5x + 1 = 0$と 問題235(2) $-x^2 + 3x - 5 = 0$を解きます。

二次方程式判別式実数解解の個数
2025/7/1