(4) 10枚のコインを投げたとき、裏が出る枚数が2枚以下である確率を求めます。 (5) 数直線上の原点に点Pがあります。サイコロを投げて4以下の目が出ればPを左に1、5以上の目が出ればPを右に2移動させます。6回サイコロを投げたとき、点Pが原点にある確率を求めます。

確率論・統計学確率二項分布場合の数確率変数
2025/7/9

1. 問題の内容

(4) 10枚のコインを投げたとき、裏が出る枚数が2枚以下である確率を求めます。
(5) 数直線上の原点に点Pがあります。サイコロを投げて4以下の目が出ればPを左に1、5以上の目が出ればPを右に2移動させます。6回サイコロを投げたとき、点Pが原点にある確率を求めます。

2. 解き方の手順

(4)
10枚のコインを投げたとき、裏が出る枚数が0枚, 1枚, 2枚の場合の確率をそれぞれ求め、それらを足し合わせます。コインを投げる試行は独立であり、それぞれのコインの裏が出る確率は 1/21/2 です。
- 裏が0枚の場合:表が10枚出る場合。確率は 10C0(1/2)10=1/1024_{10}C_0 (1/2)^{10} = 1/1024
- 裏が1枚の場合:表が9枚、裏が1枚出る場合。確率は 10C1(1/2)10=10/1024_{10}C_1 (1/2)^{10} = 10/1024
- 裏が2枚の場合:表が8枚、裏が2枚出る場合。確率は 10C2(1/2)10=(10×9/2)/1024=45/1024_{10}C_2 (1/2)^{10} = (10 \times 9 / 2) / 1024 = 45/1024
したがって、求める確率は (1+10+45)/1024=56/1024=7/128 (1 + 10 + 45) / 1024 = 56/1024 = 7/128
(5)
サイコロを投げる回数は6回です。4以下の目が出る回数をxx回、5以上の目が出る回数をyy回とします。このとき、
x+y=6x + y = 6
点Pが原点にあるためには、左への移動距離と右への移動距離が等しくなければなりません。すなわち、
x+2y=0-x + 2y = 0
x=2yx = 2y
これを x+y=6x + y = 6 に代入すると、
2y+y=62y + y = 6
3y=63y = 6
y=2y = 2
x=4x = 4
したがって、4以下の目が4回、5以上の目が2回出ればよいことになります。
サイコロを投げたとき、4以下の目が出る確率は 4/6=2/34/6 = 2/3、5以上の目が出る確率は 2/6=1/32/6 = 1/3 です。
求める確率は、6回の試行のうち4回4以下の目が出て、2回5以上の目が出る確率なので、
6C4(2/3)4(1/3)2=6C2(2/3)4(1/3)2=(6×5/2)×(16/81)×(1/9)=15×16/729=240/729=80/243_{6}C_4 (2/3)^4 (1/3)^2 = _{6}C_2 (2/3)^4 (1/3)^2 = (6 \times 5 / 2) \times (16/81) \times (1/9) = 15 \times 16 / 729 = 240/729 = 80/243

3. 最終的な答え

(4) 7/1287/128
(5) 80/24380/243

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