2つの2次関数 $y = 3x^2 - 2x - 1$ (グラフを $G_1$とする) と $y = x^2 + 2ax + b$ (グラフを $G_2$とする) が与えられている。$G_2$の頂点が$G_1$上にあるという条件のもとで、$b$を$a$で表したり、$G_2$の頂点の座標の最小値を求めたり、$G_2$が点(0,5)を通る時の$a$の値を求めたりする問題である。

代数学二次関数平方完成頂点最小値平行移動
2025/7/22

1. 問題の内容

2つの2次関数 y=3x22x1y = 3x^2 - 2x - 1 (グラフを G1G_1とする) と y=x2+2ax+by = x^2 + 2ax + b (グラフを G2G_2とする) が与えられている。G2G_2の頂点がG1G_1上にあるという条件のもとで、bbaaで表したり、G2G_2の頂点の座標の最小値を求めたり、G2G_2が点(0,5)を通る時のaaの値を求めたりする問題である。

2. 解き方の手順

まず、G2G_2の式を平方完成する。
y=x2+2ax+b=(x+a)2a2+by = x^2 + 2ax + b = (x+a)^2 - a^2 + b
よって、G2G_2の頂点の座標は (a,a2+b)(-a, -a^2 + b) である。
問題文より、G2G_2の頂点は G1G_1 上にあるので、
a2+b=3(a)22(a)1-a^2 + b = 3(-a)^2 - 2(-a) - 1
a2+b=3a2+2a1-a^2 + b = 3a^2 + 2a - 1
b=4a2+2a1b = 4a^2 + 2a - 1
よって、G2G_2 の頂点の座標は (a,a2+4a2+2a1)(-a, -a^2 + 4a^2 + 2a - 1)となり、(a,3a2+2a1)(-a, 3a^2 + 2a - 1)となる。
(1) G2G_2の頂点のy座標 3a2+2a13a^2 + 2a - 1 について、最小値を考える。
3a2+2a1=3(a2+23a)1=3(a+13)23(19)1=3(a+13)2131=3(a+13)2433a^2 + 2a - 1 = 3(a^2 + \frac{2}{3}a) - 1 = 3(a + \frac{1}{3})^2 - 3(\frac{1}{9}) - 1 = 3(a + \frac{1}{3})^2 - \frac{1}{3} - 1 = 3(a + \frac{1}{3})^2 - \frac{4}{3}
よって、a=13a = -\frac{1}{3} のとき、最小値 43-\frac{4}{3} をとる。
a=13a = -\frac{1}{3} のとき、G2G_2 の軸は直線 x=a=13x = -a = \frac{1}{3} である。
G2G_2 の方程式は、y=x2+2(13)x+4(13)2+2(13)1=x223x+49231=x223x119y = x^2 + 2(-\frac{1}{3})x + 4(-\frac{1}{3})^2 + 2(-\frac{1}{3}) - 1 = x^2 - \frac{2}{3}x + \frac{4}{9} - \frac{2}{3} - 1 = x^2 - \frac{2}{3}x - \frac{11}{9}
G2G_2 と x 軸との交点のx座標は、x223x119=0x^2 - \frac{2}{3}x - \frac{11}{9} = 0 を解いて、9x26x11=09x^2 - 6x - 11 = 0
x=6±36+491118=6±36+39618=6±43218=6±12318=1±233x = \frac{6 \pm \sqrt{36 + 4*9*11}}{18} = \frac{6 \pm \sqrt{36 + 396}}{18} = \frac{6 \pm \sqrt{432}}{18} = \frac{6 \pm 12\sqrt{3}}{18} = \frac{1 \pm 2\sqrt{3}}{3}
(2) G2G_2 が点(0,5) を通るとき、5=02+2a(0)+b5 = 0^2 + 2a(0) + b より、b=5b = 5
b=4a2+2a1b = 4a^2 + 2a - 1 に代入して、5=4a2+2a15 = 4a^2 + 2a - 1
4a2+2a6=04a^2 + 2a - 6 = 0
2a2+a3=02a^2 + a - 3 = 0
(2a+3)(a1)=0(2a + 3)(a - 1) = 0
a=1,32a = 1, -\frac{3}{2}
a=1a = 1 のとき、G2G_2 を x軸方向に t-t、y軸方向に tt だけ平行移動すると、
yt=(x+t)2+2(1)(x+t)+5y - t = (x + t)^2 + 2(1)(x+t) + 5
y=(x+t)2+2(x+t)+5+ty = (x+t)^2 + 2(x+t) + 5 + t
y=x2+2tx+t2+2x+2t+5+t=x2+2(t+1)x+t2+3t+5y = x^2 + 2tx + t^2 + 2x + 2t + 5 + t = x^2 + 2(t+1)x + t^2 + 3t + 5
この頂点がG1G_1上にある条件は、b=t2+3t+5=4(t+1)2+2(t+1)1b=t^2+3t+5 = 4(t+1)^2+2(t+1)-1を満たすこと。
t2+3t+5=4(t2+2t+1)+2t+21t^2+3t+5 = 4(t^2+2t+1)+2t+2-1
t2+3t+5=4t2+8t+4+2t+1t^2+3t+5 = 4t^2+8t+4+2t+1
0=3t2+7t0=3t^2+7t
0=t(3t+7)0=t(3t+7)
t=0,73t=0, -\frac{7}{3}
tt00でない数なので、t=73t = -\frac{7}{3}
よって、a=1a = 1 のとき、G2G_2 を x軸方向に 73\frac{7}{3}、y軸方向に 73-\frac{7}{3} だけ平行移動しても頂点はG1G_1上にある。

3. 最終的な答え

b=4a2+2a1b = 4a^2 + 2a - 1
G2G_2の頂点の座標は (a,3a2+2a1)(-a, 3a^2 + 2a - 1)
(1) G2G_2の頂点のy座標は、a=13a = -\frac{1}{3} のとき、最小値 43-\frac{4}{3} をとる。
a=13a = -\frac{1}{3} のとき、G2G_2の軸は直線 x=13x = \frac{1}{3} であり、G2G_2とx軸との交点のx座標は 1±233\frac{1 \pm 2\sqrt{3}}{3} である。
(2) G2G_2が点(0,5) を通るとき、a=1,32a = 1, -\frac{3}{2} である。
a=1a = 1 のとき、G2G_2をx軸方向に 73\frac{7}{3}、y軸方向に 73-\frac{7}{3} だけ平行移動しても頂点はG1G_1上にある。

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