三角形ABCにおいて、$AB = 3$, $AC = 8$, $\angle BAC = 60^\circ$とする。 (1) 線分BCの長さを求める。 (2) $\angle BAC$の二等分線と辺BCの交点をDとするとき、線分ADの長さを求める。

幾何学三角形余弦定理角の二等分線面積
2025/7/27

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=3AB = 3, AC=8AC = 8, BAC=60\angle BAC = 60^\circとする。
(1) 線分BCの長さを求める。
(2) BAC\angle BACの二等分線と辺BCの交点をDとするとき、線分ADの長さを求める。

2. 解き方の手順

(1) 余弦定理を用いてBCの長さを求める。
余弦定理より、
BC2=AB2+AC22ABACcosBACBC^2 = AB^2 + AC^2 - 2 \cdot AB \cdot AC \cdot \cos{\angle BAC}
BC2=32+82238cos60BC^2 = 3^2 + 8^2 - 2 \cdot 3 \cdot 8 \cdot \cos{60^\circ}
BC2=9+644812BC^2 = 9 + 64 - 48 \cdot \frac{1}{2}
BC2=7324BC^2 = 73 - 24
BC2=49BC^2 = 49
BC=49=7BC = \sqrt{49} = 7
線分の長さなので、BC > 0 である。
(2) 角の二等分線の性質を利用してBD:DCを求める。
角の二等分線の性質より、BD:DC=AB:AC=3:8BD:DC = AB:AC = 3:8
したがって、BD=33+8BC=3117=2111BD = \frac{3}{3+8} \cdot BC = \frac{3}{11} \cdot 7 = \frac{21}{11}
三角形ABDの面積をS1S_1, 三角形ACDの面積をS2S_2とすると、
12ABADsin30+12ACADsin30=12ABACsin60\frac{1}{2} \cdot AB \cdot AD \cdot \sin{30^\circ} + \frac{1}{2} \cdot AC \cdot AD \cdot \sin{30^\circ} = \frac{1}{2} \cdot AB \cdot AC \cdot \sin{60^\circ}
3AD12+8AD12=38323 \cdot AD \cdot \frac{1}{2} + 8 \cdot AD \cdot \frac{1}{2} = 3 \cdot 8 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2}
32AD+82AD=123\frac{3}{2}AD + \frac{8}{2}AD = 12\sqrt{3}
112AD=123\frac{11}{2}AD = 12\sqrt{3}
AD=24311AD = \frac{24\sqrt{3}}{11}
別の解き方
BAC\angle BACの二等分線と辺BCの交点をDとするとき,AD=xAD=xとする。
三角形ABCの面積は 12ABACsin60=123832=63\frac{1}{2}\cdot AB \cdot AC \cdot \sin{60^\circ} = \frac{1}{2} \cdot 3 \cdot 8 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = 6\sqrt{3}
三角形ABDの面積は 12ABADsin30=123x12=34x\frac{1}{2} \cdot AB \cdot AD \cdot \sin{30^\circ} = \frac{1}{2} \cdot 3 \cdot x \cdot \frac{1}{2} = \frac{3}{4}x
三角形ACDの面積は 12ACADsin30=128x12=2x\frac{1}{2} \cdot AC \cdot AD \cdot \sin{30^\circ} = \frac{1}{2} \cdot 8 \cdot x \cdot \frac{1}{2} = 2x
34x+2x=63\frac{3}{4}x + 2x = 6\sqrt{3}
114x=63\frac{11}{4}x = 6\sqrt{3}
x=24311x = \frac{24\sqrt{3}}{11}

3. 最終的な答え

(1) 7
(2) 24311\frac{24\sqrt{3}}{11}

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