複素数平面上に3点A(1), B(z), C($z^2$)がある。 (1) A, B, Cが異なる3点となるための$z$の条件を求める。 (2) 異なる3点A, B, Cが同一直線上にあるような$z$の条件を求める。 (3) A, B, Cが正三角形の頂点となるような$z$を求める。 (4) $z \ne 0$のとき、直線ABと直線BCが垂直となるようなすべての$z$を求める。

幾何学複素数平面複素数図形正三角形直線垂直
2025/7/28

1. 問題の内容

複素数平面上に3点A(1), B(z), C(z2z^2)がある。
(1) A, B, Cが異なる3点となるためのzzの条件を求める。
(2) 異なる3点A, B, Cが同一直線上にあるようなzzの条件を求める。
(3) A, B, Cが正三角形の頂点となるようなzzを求める。
(4) z0z \ne 0のとき、直線ABと直線BCが垂直となるようなすべてのzzを求める。

2. 解き方の手順

(1) A, B, Cが異なる3点となる条件は、z1z \ne 1かつz21z^2 \ne 1かつz2zz^2 \ne zである。
z1z \ne 1は明らか。
z21z^2 \ne 1より、z±1z \ne \pm 1
z2zz^2 \ne zより、z(z1)0z(z-1) \ne 0なので、z0,1z \ne 0, 1
よって、z0,1,1z \ne 0, 1, -1
(2) 異なる3点A(1), B(z), C(z2z^2)が同一直線上にある条件は、z21z1\frac{z^2-1}{z-1}が実数であることである。
z21z1=z+1\frac{z^2-1}{z-1} = z+1が実数となる条件は、zzが実数であること。ただし、z1z \ne 1
zzは実数なので、zˉ=z\bar{z} = z
また、(1)より、z0,1,1z \ne 0, 1, -1
(3) A, B, Cが正三角形の頂点となる条件は、
(1z)2+(zz2)2+(z21)2=0(1-z)^2 + (z-z^2)^2 + (z^2-1)^2 = 0を満たすことである。
1+z2+z4zz2z3=01 + z^2 + z^4 - z - z^2 - z^3 = 0
(z2z+1)(z2+z+1)=0(z^2-z+1)(z^2+z+1) = 0
z2z+1=0z^2-z+1=0の解はz=1±142=1±i32z = \frac{1 \pm \sqrt{1-4}}{2} = \frac{1 \pm i\sqrt{3}}{2}
z2+z+1=0z^2+z+1=0の解はz=1±142=1±i32z = \frac{-1 \pm \sqrt{1-4}}{2} = \frac{-1 \pm i\sqrt{3}}{2}
1±i32\frac{1 \pm i\sqrt{3}}{2}より、z=12±32iz = \frac{1}{2} \pm \frac{\sqrt{3}}{2}i
(4) 直線ABと直線BCが垂直となる条件は、z1z2z\frac{z-1}{z^2-z}が純虚数であることである。
z1z(z1)=1z\frac{z-1}{z(z-1)} = \frac{1}{z}が純虚数となる条件は、Re(1z)=0Re(\frac{1}{z}) = 0
z=x+iyz = x+iyとおくと、1z=1x+iy=xiyx2+y2\frac{1}{z} = \frac{1}{x+iy} = \frac{x-iy}{x^2+y^2}
よって、Re(1z)=xx2+y2=0Re(\frac{1}{z}) = \frac{x}{x^2+y^2} = 0
x=0x=0より、zzは純虚数。
1z+1zˉ=0\frac{1}{z} + \frac{1}{\bar z} =0, zˉ=z\bar{z} = -zより、z=zˉz = -\bar{z}

3. 最終的な答え

(1) z0,1,1z \ne 0, 1, -1 よって1=0, 2=1, 3=-1, 4=なにもなし
(2) z0,1,1z \ne 0, 1, -1 かつ z=zˉz=\bar z よって1=0, 2=1, 3=-1, 4=なにもなし, 5=zˉ\bar z (2)
(3) z=12±32iz = \frac{1}{2} \pm \frac{\sqrt{3}}{2}i よって 6=1, 7=3, 8=2, 9=3, 10=2
(4) z=zˉz = -\bar z よって 11=-zˉ\bar z (1)

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