自然数 $n$ に関する命題「$n$ が 3 の倍数ならば、$n$ は 6 の倍数である」が真であるか偽であるかを判定する問題です。

数論倍数命題真偽整数の性質
2025/7/28

1. 問題の内容

自然数 nn に関する命題「nn が 3 の倍数ならば、nn は 6 の倍数である」が真であるか偽であるかを判定する問題です。

2. 解き方の手順

命題「pp ならば qq」が真であるためには、pp が真であるときは必ず qq が真でなければなりません。
ここでは、pp が「nn が 3 の倍数である」であり、qq が「nn が 6 の倍数である」です。
nn が 3 の倍数であるとき、n=3kn = 3kkk は整数)と表せます。このとき、nn が 6 の倍数であるためには、3k3k が 6 の倍数、すなわち 3k=6m3k = 6mmm は整数)となる必要があります。
3k=6m3k = 6mkk について解くと、k=2mk = 2m となります。これは、kk が偶数であることを意味します。
しかし、kk が奇数である場合も、n=3kn = 3k は 3 の倍数ですが、6 の倍数ではありません。
例えば、k=1k=1 のとき、n=3n=3 であり、3 は 3 の倍数ですが 6 の倍数ではありません。
したがって、「nn が 3 の倍数ならば、nn は 6 の倍数である」は常に成り立つとは言えません。

3. 最終的な答え

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