方程式 $3x^4 - 8x^3 - 6x^2 + 24x + a = 0$ が異なる3つの実数解をもつような $a$ の値をすべて求める問題です。

代数学多項式微分実数解増減表
2025/7/29

1. 問題の内容

方程式 3x48x36x2+24x+a=03x^4 - 8x^3 - 6x^2 + 24x + a = 0 が異なる3つの実数解をもつような aa の値をすべて求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、f(x)=3x48x36x2+24x+af(x) = 3x^4 - 8x^3 - 6x^2 + 24x + a とおきます。f(x)=0f(x)=0 が異なる3つの実数解を持つためには、f(x)f(x) は極大値または極小値において f(x)=0f(x)=0 となる必要があります。つまり、f(x)f(x) が重解を持つ必要があります。
f(x)=12x324x212x+24f'(x) = 12x^3 - 24x^2 - 12x + 24
f(x)=12(x32x2x+2)f'(x) = 12(x^3 - 2x^2 - x + 2)
f(x)=12(x2(x2)(x2))f'(x) = 12(x^2(x-2) - (x-2))
f(x)=12(x21)(x2)f'(x) = 12(x^2 - 1)(x-2)
f(x)=12(x1)(x+1)(x2)f'(x) = 12(x-1)(x+1)(x-2)
f(x)=0f'(x) = 0 となるのは x=1,1,2x = -1, 1, 2 のときです。
f(x)f(x) の増減表を作成します。
| x | ... | -1 | ... | 1 | ... | 2 | ... |
|---|-----|----|-----|---|-----|---|-----|
| f'(x) | - | 0 | + | 0 | - | 0 | + |
| f(x) | ↘ | 極小 | ↗ | 極大| ↘ | 極小 | ↗ |
f(1)=3+8624+a=a19f(-1) = 3 + 8 - 6 - 24 + a = a - 19
f(1)=386+24+a=a+13f(1) = 3 - 8 - 6 + 24 + a = a + 13
f(2)=3(16)8(8)6(4)+24(2)+a=486424+48+a=a+8f(2) = 3(16) - 8(8) - 6(4) + 24(2) + a = 48 - 64 - 24 + 48 + a = a + 8
f(x)=0f(x) = 0 が異なる3つの実数解を持つためには、以下のいずれかが成り立つ必要があります。
(i) f(1)=0f(-1) = 0 かつ f(1)f(1)f(2)f(2)は異符号。 f(1)=a19=0a=19f(-1) = a - 19 = 0 \Rightarrow a = 19
このとき、f(1)=19+13=32>0f(1) = 19 + 13 = 32 > 0f(2)=19+8=27>0f(2) = 19 + 8 = 27 > 0 であるため、この条件は満たしません。
(ii) f(1)=0f(1) = 0 かつ f(1)f(-1)f(2)f(2)は異符号。 f(1)=a+13=0a=13f(1) = a + 13 = 0 \Rightarrow a = -13
このとき、f(1)=1319=32<0f(-1) = -13 - 19 = -32 < 0f(2)=13+8=5<0f(2) = -13 + 8 = -5 < 0 であるため、この条件は満たしません。
(iii) f(2)=0f(2) = 0 かつ f(1)f(-1)f(1)f(1)は異符号。 f(2)=a+8=0a=8f(2) = a + 8 = 0 \Rightarrow a = -8
このとき、f(1)=819=27<0f(-1) = -8 - 19 = -27 < 0f(1)=8+13=5>0f(1) = -8 + 13 = 5 > 0 であるため、この条件を満たします。
したがって、a=8a = -8 のとき、与えられた方程式は異なる3つの実数解を持つことになります。

3. 最終的な答え

a=8a = -8

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