A, B, Cの3つの袋がある。Aの袋には白玉3個、赤玉2個、Bの袋には白玉2個、赤玉3個、Cの袋には白玉1個、赤玉4個が入っている。サイコロを投げて1の目が出たら袋A、2,3の目が出たら袋B、4,5,6の目が出たら袋Cを選び、袋の中から1個の玉を取り出す。 (1) 取り出された玉が白玉である確率を求めよ。 (2) 取り出された玉が白玉であるとき、それが袋Cから取り出された玉である確率を求めよ。

確率論・統計学確率ベイズの定理条件付き確率確率分布
2025/7/29

1. 問題の内容

A, B, Cの3つの袋がある。Aの袋には白玉3個、赤玉2個、Bの袋には白玉2個、赤玉3個、Cの袋には白玉1個、赤玉4個が入っている。サイコロを投げて1の目が出たら袋A、2,3の目が出たら袋B、4,5,6の目が出たら袋Cを選び、袋の中から1個の玉を取り出す。
(1) 取り出された玉が白玉である確率を求めよ。
(2) 取り出された玉が白玉であるとき、それが袋Cから取り出された玉である確率を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 白玉を取り出す確率
まず、袋A, B, Cを選ぶ確率をそれぞれ計算する。サイコロを投げるので、
袋Aを選ぶ確率は P(A)=16P(A) = \frac{1}{6}
袋Bを選ぶ確率は P(B)=26=13P(B) = \frac{2}{6} = \frac{1}{3}
袋Cを選ぶ確率は P(C)=36=12P(C) = \frac{3}{6} = \frac{1}{2}
次に、それぞれの袋から白玉を取り出す確率を計算する。
袋Aから白玉を取り出す確率は P(A)=35P(白|A) = \frac{3}{5}
袋Bから白玉を取り出す確率は P(B)=25P(白|B) = \frac{2}{5}
袋Cから白玉を取り出す確率は P(C)=15P(白|C) = \frac{1}{5}
求める確率は、それぞれの袋を選ぶ確率と、その袋から白玉を取り出す確率の積の和である。
P()=P(A)P(A)+P(B)P(B)+P(C)P(C)P(白) = P(A)P(白|A) + P(B)P(白|B) + P(C)P(白|C)
=16×35+13×25+12×15= \frac{1}{6} \times \frac{3}{5} + \frac{1}{3} \times \frac{2}{5} + \frac{1}{2} \times \frac{1}{5}
=330+430+530= \frac{3}{30} + \frac{4}{30} + \frac{5}{30}
=1230=25= \frac{12}{30} = \frac{2}{5}
(2) 白玉が袋Cから取り出された確率
ベイズの定理を用いる。
P(C)=P(C)P(C)P()P(C|白) = \frac{P(白|C)P(C)}{P(白)}
ここで、P(C)=15P(白|C) = \frac{1}{5}P(C)=12P(C) = \frac{1}{2}P()=25P(白) = \frac{2}{5}である。
P(C)=15×1225P(C|白) = \frac{\frac{1}{5} \times \frac{1}{2}}{\frac{2}{5}}
=11025=110×52=520=14= \frac{\frac{1}{10}}{\frac{2}{5}} = \frac{1}{10} \times \frac{5}{2} = \frac{5}{20} = \frac{1}{4}

3. 最終的な答え

(1) 取り出された玉が白玉である確率は 25\frac{2}{5}
(2) 取り出された玉が白玉であるとき、それが袋Cから取り出された玉である確率は 14\frac{1}{4}

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