連立不等式 $x^2 + 4y^2 \le 4$ と $x + 2y \ge 2$ の表す領域をDとします。点 $(x, y)$ が D 内を動くとき、$2x + y$ の最小値と最大値を求め、それぞれのときの $x, y$ の値を求める問題です。

代数学連立不等式領域最大値最小値楕円直線
2025/7/30

1. 問題の内容

連立不等式 x2+4y24x^2 + 4y^2 \le 4x+2y2x + 2y \ge 2 の表す領域をDとします。点 (x,y)(x, y) が D 内を動くとき、2x+y2x + y の最小値と最大値を求め、それぞれのときの x,yx, y の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、領域Dを図示します。
x2+4y24x^2 + 4y^2 \le 4x24+y21\frac{x^2}{4} + y^2 \le 1 と変形できます。これは楕円の内部を表します。
x+2y2x + 2y \ge 2y12x+1y \ge -\frac{1}{2}x + 1 と変形できます。これは直線 y=12x+1y = -\frac{1}{2}x + 1 の上側を表します。
これらの領域を組み合わせることで領域Dを得ます。領域Dは楕円 x24+y2=1\frac{x^2}{4} + y^2 = 1 と直線 x+2y=2x + 2y = 2 で囲まれた部分です。
直線 x+2y=2x+2y=2y=12x+1y = -\frac{1}{2}x + 1 であり、楕円 x24+y2=1\frac{x^2}{4}+y^2 = 1y=12x+1y = -\frac{1}{2}x + 1 を代入すると、
x24+(12x+1)2=1\frac{x^2}{4} + (-\frac{1}{2}x + 1)^2 = 1
x24+14x2x+1=1\frac{x^2}{4} + \frac{1}{4}x^2 - x + 1 = 1
12x2x=0\frac{1}{2}x^2 - x = 0
x22x=0x^2 - 2x = 0
x(x2)=0x(x-2) = 0
x=0,2x = 0, 2
したがって、交点は (0,1)(0, 1)(2,0)(2, 0) です。
k=2x+yk = 2x + y とおきます。y=2x+ky = -2x + k より、この直線と領域 D が共有点を持つような kk の範囲を求めます。
直線 y=2x+ky = -2x + k が点 (0,1)(0, 1) を通るとき、1=2(0)+k1 = -2(0) + k より k=1k = 1
直線 y=2x+ky = -2x + k が点 (2,0)(2, 0) を通るとき、0=2(2)+k0 = -2(2) + k より k=4k = 4
k=2x+yk = 2x + y が最小となるのは、領域Dにおいて傾き2-2の直線がもっとも下に来るときなので、k=1k = 1, その時の座標は (0,1)(0, 1)
k=2x+yk = 2x + y が最大となるのは、領域Dにおいて傾き2-2の直線がもっとも上に来るときなので、k=4k = 4, その時の座標は (2,0)(2, 0)

3. 最終的な答え

最小値は 11 であり、そのときの x,yx, yx=0,y=1x = 0, y = 1 である。
最大値は 44 であり、そのときの x,yx, yx=2,y=0x = 2, y = 0 である。

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