図のような斜面において、物体と斜面の間の動摩擦係数が0.20であるとき、斜面を滑り降りる物体の加速度を求める。重力加速度の大きさは $g = 9.8 \ m/s^2$ とする。

応用数学力学運動方程式摩擦加速度三角関数
2025/3/11

1. 問題の内容

図のような斜面において、物体と斜面の間の動摩擦係数が0.20であるとき、斜面を滑り降りる物体の加速度を求める。重力加速度の大きさは g=9.8 m/s2g = 9.8 \ m/s^2 とする。

2. 解き方の手順

まず、斜面の傾斜角 θ\theta を求める。図から、
sinθ=3.05.0=0.6\sin\theta = \frac{3.0}{5.0} = 0.6
cosθ=4.05.0=0.8\cos\theta = \frac{4.0}{5.0} = 0.8
次に、物体に働く力を考える。
重力: mgmgmmは物体の質量)
垂直抗力: N=mgcosθN = mg\cos\theta
動摩擦力: f=μN=μmgcosθf = \mu N = \mu mg\cos\thetaμ\muは動摩擦係数)
斜面下向きの力: mgsinθmg\sin\theta
斜面下向きを正とする。運動方程式は
ma=mgsinθf=mgsinθμmgcosθma = mg\sin\theta - f = mg\sin\theta - \mu mg\cos\theta
したがって、加速度 aa
a=gsinθμgcosθ=g(sinθμcosθ)a = g\sin\theta - \mu g\cos\theta = g (\sin\theta - \mu\cos\theta)
a=9.8(0.60.20×0.8)=9.8(0.60.16)=9.8×0.44=4.312 m/s2a = 9.8 (0.6 - 0.20 \times 0.8) = 9.8 (0.6 - 0.16) = 9.8 \times 0.44 = 4.312 \ m/s^2
有効数字2桁で表すと 4.3 m/s24.3 \ m/s^2

3. 最終的な答え

4.3 m/s24.3 \ m/s^2

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