大量の部品があり、適合品が98%、不適合品が2%である。検査ロボットは、適合品に対し90%の確率でGOOD、不適合品に対し70%の確率でNO GOODと判定する。ランダムに選んだ部品を検査したところNO GOODと判定された。この部品が実際に不適合品である確率を求める。

確率論・統計学ベイズの定理確率条件付き確率全確率の定理
2025/4/7

1. 問題の内容

大量の部品があり、適合品が98%、不適合品が2%である。検査ロボットは、適合品に対し90%の確率でGOOD、不適合品に対し70%の確率でNO GOODと判定する。ランダムに選んだ部品を検査したところNO GOODと判定された。この部品が実際に不適合品である確率を求める。

2. 解き方の手順

ベイズの定理を用いて、NO GOODと判定された場合に、それが不適合品である確率を計算する。
* 事象の定義
* A:部品が不適合品である事象
* B:検査結果がNO GOODである事象
* 与えられた確率
* P(A)=0.02P(A) = 0.02 (不適合品の確率)
* P(Aˉ)=0.98P(\bar{A}) = 0.98 (適合品の確率)
* P(BA)=0.7P(B|A) = 0.7 (不適合品がNO GOODと判定される確率)
* P(BAˉ)=0.1P(B|\bar{A}) = 0.1 (適合品がNO GOODと判定される確率。GOODと判定される確率は90%なので、1-0.9=0.1)
* 求める確率:P(AB)P(A|B) (NO GOODと判定された場合に不適合品である確率)
ベイズの定理より
P(AB)=P(BA)P(A)P(B)P(A|B) = \frac{P(B|A)P(A)}{P(B)}
ここで、P(B)P(B)は、全確率の定理より、
P(B)=P(BA)P(A)+P(BAˉ)P(Aˉ)P(B) = P(B|A)P(A) + P(B|\bar{A})P(\bar{A})
P(B)P(B)を計算すると、
P(B)=(0.7)(0.02)+(0.1)(0.98)=0.014+0.098=0.112P(B) = (0.7)(0.02) + (0.1)(0.98) = 0.014 + 0.098 = 0.112
したがって、P(AB)P(A|B)は、
P(AB)=(0.7)(0.02)0.112=0.0140.112=14112=18=0.125P(A|B) = \frac{(0.7)(0.02)}{0.112} = \frac{0.014}{0.112} = \frac{14}{112} = \frac{1}{8} = 0.125

3. 最終的な答え

0. 125

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