問題文は、実数 $a, b$ に対する条件 $p, q, r, s$ が与えられており、 $p: a > 5$ $q: |a| > 5$ $r: |b| > 5$ $s: |a| + |b| > 10$ である。 (1) $q$ が $p$ であるための何であるかを答える。 (2) 命題 $s \Rightarrow (q \text{ または } r)$ の対偶を答える。 (3) $s$ が $(q \text{ または } r)$ であるための何であるかを答える。

代数学論理命題絶対値条件
2025/8/19

1. 問題の内容

問題文は、実数 a,ba, b に対する条件 p,q,r,sp, q, r, s が与えられており、
p:a>5p: a > 5
q:a>5q: |a| > 5
r:b>5r: |b| > 5
s:a+b>10s: |a| + |b| > 10
である。
(1) qqpp であるための何であるかを答える。
(2) 命題 s(q または r)s \Rightarrow (q \text{ または } r) の対偶を答える。
(3) ss(q または r)(q \text{ または } r) であるための何であるかを答える。

2. 解き方の手順

(1)
p:a>5p: a > 5
q:a>5q: |a| > 5
a>5a > 5 ならば a>5|a| > 5 は常に成り立つので、pqp \Rightarrow q は真である。
一方、 a>5|a| > 5 であっても、a<5a < -5 の場合があるので、qpq \Rightarrow p は偽である。
したがって、qqpp であるための必要条件であるが、十分条件ではない。
ア = 1
(2)
命題 s(q または r)s \Rightarrow (q \text{ または } r) の対偶は、(¬(q または r))¬s(\neg (q \text{ または } r)) \Rightarrow \neg s である。
¬(q または r)\neg (q \text{ または } r)(¬q) かつ (¬r)(\neg q) \text{ かつ } (\neg r) と同値である。
¬q:a5\neg q: |a| \le 5
¬r:b5\neg r: |b| \le 5
¬s:a+b10\neg s: |a| + |b| \le 10
したがって、対偶は (a5 かつ b5)(a+b10)(|a| \le 5 \text{ かつ } |b| \le 5) \Rightarrow (|a| + |b| \le 10) である。
イ = 6
ウ = 3
(3)
q または r:a>5 または b>5q \text{ または } r : |a| > 5 \text{ または } |b| > 5
s:a+b>10s: |a| + |b| > 10
a+b>10|a| + |b| > 10 ならば a>5|a| > 5 または b>5|b| > 5 は常に成り立つので、s(q または r)s \Rightarrow (q \text{ または } r) は真である。
一方、a>5 または b>5|a| > 5 \text{ または } |b| > 5 であっても、a=6|a| = 6 かつ b=1|b| = 1 の場合、a+b=7<10|a| + |b| = 7 < 10 となるので、(q または r)s(q \text{ または } r) \Rightarrow s は偽である。
したがって、ss(q または r)(q \text{ または } r) であるための十分条件であるが、必要条件ではない。
エ = 2

3. 最終的な答え

ア = 1
イ = 6
ウ = 3
エ = 2

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