1周1000mのランニングコースをAさんとBさんが走る。Aさんは分速100mで、Bさんは分速250mで走る。ある地点PでBさんがAさんに追いついたとき、2人の走った距離の合計は4000m、時間の合計は25分であった。 (1) Aさんの走った道のりをx mとして、道のりの合計と時間の合計に関する方程式を立てる。また、Aさんの走った時間をx分として、道のりの合計に関する方程式を立てる。 (2) AさんとBさんの走ったそれぞれの道のりを求める。 (3) BさんがAさんより何分遅れて出発したかを求める。 (4) BさんがP地点で2回目にAさんに追いつくのは、Aさんがスタート地点を出発してから何分後かを求める。

応用数学文章問題速さ方程式距離時間ランニングコース
2025/4/8

1. 問題の内容

1周1000mのランニングコースをAさんとBさんが走る。Aさんは分速100mで、Bさんは分速250mで走る。ある地点PでBさんがAさんに追いついたとき、2人の走った距離の合計は4000m、時間の合計は25分であった。
(1) Aさんの走った道のりをx mとして、道のりの合計と時間の合計に関する方程式を立てる。また、Aさんの走った時間をx分として、道のりの合計に関する方程式を立てる。
(2) AさんとBさんの走ったそれぞれの道のりを求める。
(3) BさんがAさんより何分遅れて出発したかを求める。
(4) BさんがP地点で2回目にAさんに追いつくのは、Aさんがスタート地点を出発してから何分後かを求める。

2. 解き方の手順

(1) 太郎さんの考え:Aさんの走った道のりを xx mとする。Bさんの走った道のりは 4000x4000-x mとなる。Aさんの走った時間は x100\frac{x}{100} 分、Bさんの走った時間は 4000x250\frac{4000-x}{250} 分である。時間の合計は25分なので、
x100+4000x250=25\frac{x}{100} + \frac{4000-x}{250} = 25
よって、アには x100+4000x250\frac{x}{100} + \frac{4000-x}{250} が入る。
花子さんの考え:Aさんの走った時間を xx 分とする。Aさんの走った道のりは 100x100x m、Bさんの走った時間は 25x25-x 分なので、Bさんの走った道のりは 250(25x)250(25-x) mとなる。道のりの合計は4000mなので、
100x+250(25x)=4000100x + 250(25-x) = 4000
よって、イには 100x+250(25x)100x + 250(25-x) が入る。
(2) 太郎さんの考え方を使った方程式を解く。
x100+4000x250=25\frac{x}{100} + \frac{4000-x}{250} = 25
両辺に500を掛けて
5x+2(4000x)=125005x + 2(4000-x) = 12500
5x+80002x=125005x + 8000 - 2x = 12500
3x=45003x = 4500
x=1500x = 1500
よって、Aさんの走った道のりは1500m、Bさんの走った道のりは40001500=25004000-1500=2500mである。
(3) Aさんの走った時間は 1500100=15\frac{1500}{100}=15分。Bさんの走った時間は 2500250=10\frac{2500}{250}=10分。BさんはAさんより 1510=515-10=5分遅れて出発した。
(4) BさんがAさんに初めて追いついたのは、Aさんがスタートしてから15分後。2回目に追いつくとき、BさんはAさんより1周多く走っている。つまり、BさんはAさんより1000m多く走っている。
2回目に追いつくまでの時間を tt 分とすると、Aさんの走った距離は 100t100t m、Bさんの走った距離は 250(t5)250(t-5) mである。
250(t5)100t=1000250(t-5) - 100t = 1000
250t1250100t=1000250t - 1250 - 100t = 1000
150t=2250150t = 2250
t=15t = 15
2回目に追いつくのは、初めて追いついたときから 1515分後なので、15+15=3015+15=30分後。
Aさんがスタートしてから 1500+1000=25001500+1000=2500m走った時に、2回目に追いつく。これは 2500/100=252500/100=25分。Bさんがスタートしてから 2500/250=102500/250=10分後なので、255=2025-5 = 20分後。
250(t5)=100t+1000250(t-5)=100t+1000
150t=2250150t=2250
t=15t=15
だからAさんが出発して15分+7.5分=22.5分+5分=15分。Aさんが出発して15分+5分=30+5分
BさんがAさんに2回目に追いつくまでにかかる時間は
Aさんがxx分走ったとすると250(x5)=100x+1000250(x-5) = 100x + 1000
250x1250=100x+1000250x - 1250 = 100x + 1000
150x=2250150x = 2250
x=15x = 15
だから15分でさらに1000メートルの差をつける

1. ア: $\frac{x}{100} + \frac{4000-x}{250}$

イ: 100x+250(25x)100x + 250(25-x)

2. Aさんの走った道のり: 1500m, Bさんの走った道のり: 2500m

3. 5分

4. 15分

3. 最終的な答え

問1 (1) ア: x100+4000x250\frac{x}{100} + \frac{4000-x}{250}, イ: 100x+250(25x)100x + 250(25-x)
(2) Aさんの走った道のり: 1500m, Bさんの走った道のり: 2500m
(3) 5分
問2 15分
15分
15分
15分
15

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