(1) I. 直線が点 (0,0) を通る場合、 0=(2t+1)⋅0−t2−t となり、t2+t=0 、すなわち t(t+1)=0 となります。したがって、t=0,−1 が存在するので、正しいです。 II. 直線が点 (0,10) を通る場合、10=(2t+1)⋅0−t2−t となり、 t2+t+10=0 となります。判別式 D=12−4⋅1⋅10=−39<0 なので、t は実数解を持ちません。したがって、誤りです。 III. 直線が点 (0,−10) を通る場合、−10=(2t+1)⋅0−t2−t となり、t2+t−10=0 となります。判別式 D=12−4⋅1⋅(−10)=41>0 なので、t は実数解を持ちます。したがって、正しいです。 (I, II, III) の正誤の組み合わせは、正、誤、正なので、アの答えは⑤です。
(2) 点 (a,b) が D に含まれる条件は、二次方程式 t2−(2a−1)t−a+b=0 が −1≤t≤0 の範囲に少なくとも一つの実数解を持つことです。したがって、イの答えは②です。 f(t)=t2−(2x−1)t−x+y とおくと、f(t)=(t−(x−21))2−(x−21)2−x+y f(t)=(t−(x−21))2−x2+x−41−x+y f(t)=(t−(x−21))2−x2+y−41 −1≤t≤0 における y のとり得る値の範囲を考えます。 (i) x≤−21 のとき、−1≤t≤0 で f(t) は減少関数なので、f(−1)=0 となる必要があります。f(−1)=(−1)2−(2x−1)(−1)−x+y=1+2x−1−x+y=x+y=0 、すなわち y=−x 。また、f(0)≥0 より、 y≥x 。したがって、−x≥y≥−x であり、 y=−x。 (ii) −21≤x≤21 のとき、 t=x−21 が −1≤t≤0 の範囲にある。したがって、頂点の y 座標が 0 以下である必要があり、y≤x2+41 。また、f(−1)≥0 より、y≥−x かつ f(0)≥0 より、y≥x 。 (iii) x≥21 のとき、f(0)=y−x=0 、すなわち y=x。また、f(−1)≥0 より、y≥−x。したがって、y=x。 (3) y=(2t+1)x−t2−t より、y=2tx+x−t2−t であり、 t について整理すると、t2+(1−2x)t+y−x=0 。この式を t について解くと、t=2−(1−2x)±(1−2x)2−4(y−x) 。 (1−2x)2−4(y−x)=0 のとき、接点を表すので、(1−2x)2=4(y−x) 、すなわち、1−4x+4x2=4y−4x となり、y=x2+41 。 したがって、タの答えは x2+41。 (4) D は放物線 y=x2+41 の下側で、2直線 y=x と y=−x に挟まれた領域になります。したがって、テの答えは②です。