塩化セシウム(CsCl)型構造において、Cl-のイオン半径が0.17 nm、単位格子の1辺の長さが0.41 nmであるとき、Cs+のイオン半径を求める問題です。ただし、$\sqrt{3} = 1.73$とします。

応用数学幾何学物理化学空間図形イオン半径立方体構造
2025/4/15

1. 問題の内容

塩化セシウム(CsCl)型構造において、Cl-のイオン半径が0.17 nm、単位格子の1辺の長さが0.41 nmであるとき、Cs+のイオン半径を求める問題です。ただし、3=1.73\sqrt{3} = 1.73とします。

2. 解き方の手順

CsCl型構造では、Cs+イオンが立方体の中心に位置し、Cl-イオンが立方体の各頂点に位置しています。この構造において、Cs+イオンとCl-イオンは対角線方向に接しています。
したがって、単位格子の対角線の長さは、Cs+イオンの半径(rCs+r_{Cs^+})とCl-イオンの半径(rClr_{Cl^-})を用いて、2rCs++2rCl2r_{Cs^+} + 2r_{Cl^-}と表すことができます。
また、単位格子の1辺の長さをaaとすると、立方体の対角線の長さは3a\sqrt{3}aで表されます。
したがって、以下の関係が成り立ちます。
2rCs++2rCl=3a2r_{Cs^+} + 2r_{Cl^-} = \sqrt{3}a
問題文より、rCl=0.17 nmr_{Cl^-} = 0.17 \text{ nm}a=0.41 nma = 0.41 \text{ nm}3=1.73\sqrt{3} = 1.73なので、これらの値を代入してrCs+r_{Cs^+}について解きます。
2rCs++2(0.17 nm)=1.73×0.41 nm2r_{Cs^+} + 2(0.17 \text{ nm}) = 1.73 \times 0.41 \text{ nm}
2rCs+=(1.73×0.41) nm0.34 nm2r_{Cs^+} = (1.73 \times 0.41) \text{ nm} - 0.34 \text{ nm}
2rCs+=0.7093 nm0.34 nm2r_{Cs^+} = 0.7093 \text{ nm} - 0.34 \text{ nm}
2rCs+=0.3693 nm2r_{Cs^+} = 0.3693 \text{ nm}
rCs+=0.3693 nm2r_{Cs^+} = \frac{0.3693 \text{ nm}}{2}
rCs+=0.18465 nmr_{Cs^+} = 0.18465 \text{ nm}

3. 最終的な答え

Cs+のイオン半径は、0.18465 nmです。問題文の有効数字に合わせると、約0.18 nmとなります。
答え:0.18 nm

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